『スタンフォード式最高の睡眠』西野精治(著)&『スタンフォード式疲れない体』山田知生(著)
睡眠研究の総本山・スタンフォード大学で長年研究を続ける著者。本書はその日本語による初めての著作だ。「睡眠医学」の最先端を詰め込んだ内容が多くの読者に受け入れられている。
中でも大きな反響を巻き起こしたのが、NHKスペシャルでも取り上げられた「睡眠負債」という概念だ。スタンフォードの研究者は「睡眠不足」ではなく、代わりにこの言葉を用いる。睡眠時間の短さはその場限りの問題ではなく、累積して恐ろしいダメージを人体に与え、回復するには不足分の何倍もの睡眠時間を必要とする。悪徳金融も驚く高金利の「負債」なのだ。
寝付きが悪い(1,2時間かかる)のが悩みで手に取る。疲れない体もついでにまとめて読んだ。
正直、『スタンフォード式最高の睡眠』だけ読んでおけばOKだったかな。聞きかじり程度の知識が微妙に間違っていたり、全然足りていなかったと気付ける。『スタンフォード式疲れない体』は理論やエビデンスがやや乏しい。IPA呼吸法とかいろいろ提言されているが、「現場では治った」とかばかりなので、検証になってないような。とはいえ、こちらでも気づきはあるので、それぞれへ~~ってなった所をピックアップ。
一番衝撃をうけたのは「健康な人は10分未満で入眠」って所と、「ワクチンを打っても睡眠が乱れていると免疫が確立しない」って所。とくにワクチンは、これからコロナワクチン接種が始まるので気をつけねばならない。
スタンフォード式最高の睡眠
レム睡眠・ノンレム睡眠の周期が90分というのはやや誤り。個人差がある。(90~120分)
睡眠も量より質。寝過ぎも健康に良くない(死亡率、BMIが上がるエビデンスあり)
睡眠不足は負債。利息がつくので、寝溜めしても回復しない。
日本人の睡眠時間は平均6.5時間。6時間未満は40%。100カ国中最下位。(東京はなお下がる)
眠らないで過ごす最長ギネス記録は11日。
ショートスリーパーは遺伝なので真似できない。
入眠後最初の90分が一番眠りが深く重要。このときに起きると、のちの睡眠も台無しになる。
インフルエンザ等のワクチンを打っても睡眠が乱れていると免疫が確立しない。
見たい夢を見ることは不可能。
健康な人は10分で入眠する。
いつもの寝る時間の2時間前は一番寝にくい。(早寝するくらいなら、いつもの時間に寝起きして、睡眠時間が足りないほうがまし)
深部体温が下がると寝やすい。風呂は90分前までに済ます。(それが無理ならシャワーで済ます)
毎日決まった時間に寝起きする(平日休日も同じ)。その時間に眠くなるし、その時間に自然に目が覚めるようになる。
朝まで仕事や勉強を頑張るくらいなら、いつもの時間に入眠し、90分で起きてから、仕事や勉強をしたほうが体に良い。
スタンフォード式疲れない体
オリンピックのアメリカ金メダルの22%がスタンフォード大学の選手。
睡眠不足と脳震盪は同レベルのストレス。
疲れ≠乳酸 中枢神経と実態のズレが疲れ。(なんかだるいという感覚)
IAP呼吸法(腹圧をかけたままにする)を行うと、脊柱と体幹が安定し、姿勢の歪みがとれ中枢神経系がスムーズに伝達される。
疲れているときはあえて軽い運動をする。(交感神経を優位にしてガクッとおとして副交感神経系に切り替える)
怪我・痛みが発生したら、24時間は冷やす。その後温める(翌日から温める、ではない)
熱い湯の長風呂は交感神経優位が続くので眠れなくなる。
結論
寝付きを良くするためには以下が良いのだが、すでに実施してるんだよね…。極力脳を使わないようにしよう。。
・毎日決まった時間に寝起きする(平日休日も同じ)。
・風呂は寝る90分前に上がる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?