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#SF
『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』ジョン・スラデック(著)鯨井久志(訳)
ナンセンスギャグSF。自我を持つロボットが実験で人を殺す、という森博嗣が書きそうな出だしで胸が高鳴ったが、その後は厭世的、グロい、こってりで胸焼け気味。短編だったら良かったのに。 お話は、ロボット3原則を守らせるアシモフ回路が壊れたロボ、チク・タクが主人公。人殺しに端を発し、どこまで罪を重ねられるか、という実験を始める。 人を殺せるロボットというと、弊機こと『マーダーボット・ダイアリー』を思い出すが、本書は真逆。前者は愛がテーマだが、本書は憎悪と狂気のお話。ロボだけでなく