ナナナナ祭の企画を書きながら考えてみる。
こんにちは。NO WAVE COFFEEの奥田です。オンラインでのコーヒー販売や、焙煎機のシェアサービス「シェアロースター」の運営、それからCAMPFIREのパートナーとしてクラウドファンディングの無料サポートを行なっています。
今日はナナナナ祭の準備に奔走してるよ、という話をしてみたいと思います。
以前からこのnoteでも何度か話に出ている、渋谷にあるアクセラレーションプログラム100BANCHで行われる年に一度の文化祭みたいなものがナナナナ祭です。
ナナナナ祭に出展するのは100BANCHに採択されたプロジェクトのみで、それぞれのプロジェクトのお披露目の場でもあるみたいです。
それで先日このナナナナ祭の合宿を大阪と徳島に行ってきて、プロジェクトリーダーしかいない合宿なので、横のつながりもできて刺激にもなり、自分のプロジェクトを磨き込むいい機会になりました。
ただこの祭でNO WAVE COFFEEとして何をするのかを、まだ全然考えきれていません。
最初はふつうに1階のカフェスペースでコーヒースタンドをしようと思っていたし、いまでもその線は全然生きているのですが、どうせやるなら"体験設計"というのをちゃんとやってみたいなあというのが今の気持ちです。
ここまでのことはやったことがないし、コーヒースタンドだと触れ合う時間が限られてしまいます。ただワークショップ形式だと、この文化祭に当てはめられるのかがちょっと不安。というか、イメージがついていないんです。
せっかく毎日noteを書いているので、書きながら思考を整えつつ、企画を練ってみたいと思います。
NO WAVE COFFEE(SHARE-ROASTER)としてやっていきたいこと
まずはNO WAVE COFFEEとしてこれからやっていきたいことを整理してみます。
もともと名前の由来は、コーヒー文化の流れを意味してます。「ファーストウェーブ」「セカンドウェーブ」、そしていまが「サードウェーブ」と言われています。
コーヒー業界ではよく「フォースウェーブは何がくるんだ?」という議論がされていますが、ノーウェーブはその逆。好きにやろうぜっていうのがコンセプトです。
「次の時代を作るのは俺たちだ!!」というコーヒー屋じゃありません。むしろみんながひとつの目的に進む中、雲の上で昼寝しているようなコーヒー屋です。
そんなNO WAVE COFFEEがやっていきたいことは、コーヒーで新しい体験を作っていくこと。
おいしい、おいしくないも単純な味だけではなくストーリーと一緒に伝えてみるとか、コーヒーのコースを作ってみるとか、そんなイメージです。
音楽とペアリングでコーヒーを飲むとかもいいし、この前徳島の合宿中にやっていた自然とのペアリングもあると思います。
シェアロースターもそのひとつで、新しいコーヒー体験の一つになりうると考えています。自分で焙煎したコーヒーや、友達が焙煎したコーヒーって体験の質としてちょっと違うと思うんです。
そして自由に焙煎ができるというのも、NO WAVEならではだと勝手に思っています。
お客さんが望んでいること
これが正直わからずに悩んでいます。僕が提供したいのは、新しいコーヒー体験だからです。
お客さんに聞いてみればいいかも!と思うんですが、どんなコーヒー体験をしたい?と聞いてみるよりは「こういうのあったらどう?やってみたい?」と聞いてみる方が良さそうです。(顧客インタビューって基本そうですよね)
そして前提、ほとんどの人はコーヒーに多くのことを求めていません。コーヒーに大きく期待している人がいたら、それはよほどのコーヒーマニアです。
コーヒーの本質的な価値はともに流れる時間であったり、その空間の方にある気がします。そう考えるとものすごくハードルが高いです。(逆にいえば、スタバやカフェの空間がコーヒーショップと名付けられていたり、カフェも元を辿ればコーヒーを意味するのはコーヒーのすごいところ)
コーヒースタンドでは、香りを閉じ込めておくことができません。テイクアウトがメインのなかで、どれだけ空間のデザインができるのかも微妙でう。
ここのハードルがすごく高い気がしています。
あり得そうだなと思うのは、なにかをアップデートすることです。たとえばコーヒー発祥の地エチオピアでは、コーヒーセレモニーといって日本の茶道のように客人をおもてなしする文化があります。
こういう文化をアップデートするのはいいかもしれません。
100年先の未来を作る、フューチャージャングル
もうひとつ、迷ったときのコンパスになりそうなものがあります。
それはナナナナ祭のコンセプト「Future Jungle 百民族と未来を踊る」です。
植物と未来を基本コンセプトとして、森を歩くような体験を提供できるといいのかもしれません。(これ、雨宮優さんという方が監修?してくだっているんですけど、今考えたらめちゃくちゃ雨宮さんっぽくて好きです)
せっかくなので、以前森を歩いてみたときのことを思い出してみます。
森の中はやや舗装されたところと、全く整備されていないところがありました。朽ちた木々や枝葉が横たわっていて、周りを見渡せば木々が立派に成長していました。
森の中は暑すぎず、とてもいい風が吹いています。
この中で飲むコーヒーはさぞかしおいしいだろうなーなんて思いながら歩いていましたが、ちょくちょくアート作品みたいなものもありました。(写真はない)
そのアート作品も人工的なものから、自然に溶け込むものまでさまざまで森と共に朽ちていくようデザインされたものもありました。
足元の木々と、周りを見渡した木々は多分繋がっていて、生と死の循環も感じます。100年続く森とは、そういうことなのかもしれません。輪廻転生、継承、バトン、文化、いろいろ捉え方がありそうです。
そういえば、コーヒーも元をたどれば植物です。
僕はそれを存続させたくて、これからも美味しいコーヒーを飲み続けたくて、スペシャルティコーヒーという特別なコーヒーだけを扱っています。
100年先の持続可能なコーヒーを目指すプロジェクトとしては、まあまあ相性は良さそうです。(採択されてるんだから、そりゃそうだけど)
もうひとつ、書きながら思い出したことがあります。メンバーみんなで森を歩いていて、山椒の葉をみんなでバトンのように渡し合っていたことがありました。
生と死の縦回転だけじゃなく、生の横回転も起きていました。
まとまらない。
「まとめ」と書きたかったですが、まだ点と点がつながりきりません。
100BANCHという森の中で、NO WAVE COFFEE(SHARE-ROASTER)はどんな役割を担っていたいのか。どうありたいのか。そして森に来た人に、なにを持ち帰ってほしいのか。
まだなにかピースが足りていない気がしてきました。まだもう少し時間はあるので、引き続きどんなことをしていくのかは考えてみたいと思います。
そして全然まとまりませんでしたが、少なくとも7/15,16でコーヒーを提供していることは確かです。渋谷駅新南口からすぐの場所なので、よかったら来てみてください。
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