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共に走る

おはようございます♪爽やかな朝ですね。
久しぶりに晴天に恵まれた週末の日曜日は、主催しているランニングクラブのメンバーと一緒に京都のマラソン大会に参加してきました。特にコロナ禍になって以降、一人でマラソン大会に参加する機会はぐっと減り、ほとんが伴走、ペーサー。結果的には「思い切ってスピードを上げる」という走り方をほとんどしていませんでした。

今回はメンバーもそれぞれ走るものの、私は単独で裸足20kmの部に挑戦、気温が30℃以上まで上がる10月とは思えない天気の中をスタートしました。コースは鴨川の河原、北大路橋脇を起点にして北と南を往復する1周5kmのコース。路面はいわゆる「小学校のグラウンド」のような硬い土、ところどころに砂利がありますが、基本走りやすいコースです。自分自身に向き合い続ける競技であるマラソンではあるけれど、往復コースで参加者同士が声をかけあえるのもこの手のコースの利点。

スタート前に、裸足仲間で大阪在住の国有林管理をされている私の友人と雑談した時の話。いつもにこやかで、ウクレレとビールを片手にしながらも、平気で200、300kmをさらりと走り抜ける彼が、「走っていると沿道のおばちゃんや子供たちが、にこやかに『頑張って〜』と声をかけてくれるじゃないですか。昔は、自分がキツイ状態にあると素直にその言葉を受け止められなかったんだけれど、最近はその言葉を自分の気持ちや解釈のフィルターを通さずに受け止められるようになったんです。そうすると、どんなにキツい状態でも『頑張って〜』の言葉が本当に背中を押してくれるんですよね」と話をしてくれました。

そんな言葉を思い出しながら、声を掛け合うコースで周回を重ねていくと、少しずつ敏感になる足裏や、照りつける太陽に気持ちが萎えて姿勢が崩れそうになった時に「ノビーさん!ナイスラン!」と向こうからにこやかに走ってくる仲間達の声が聞こえた時に、その言葉が本当に背中を押してくれることが少しずつわかってきました。

終わってみればプライベートベストには届かなかったものの、なんとか20kmの部では久しぶりに表彰台に立つことができました。一人で走っていたら途中で心が折れて、少し歩こう、川で足をゆっくり冷やそう、ときっと休んでしまっていたと思います。「共走」は一人ではここまでしかいけない、という線を、ほんの少しだけ遠くに伸ばしてくれる、そんな素晴らしい概念なんだと改めて実感。

炎天下で100分近く走り続けたせいで季節外れの真っ黒な顔や腕が、今の私にとっては仲間達からもらった大切な宝のような気がします。
今日も皆さんにとって素敵な日になりますように!

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