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「生理休暇、取得できてる?」社員の半数が参加した『みんなの生理研修』@スパイスボックス

「#NoBagForMe」プロジェクトが提供している、生理にまつわる知識向上と相互理解促進を目的とした企業向け研修プログラム『みんなの生理研修』。今回はデジタル広告代理店・スパイスボックスさまで実施された研修内容をご紹介します。

生理研修の詳しい内容は、こちらの記事もご覧ください。

生理についての素朴な疑問

研修へは、約半数の社員の方に参加いただきました。男女比は半々で、20〜30代が約95%を占めています。

性別

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年齢

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また、社員のみなさまが現時点で感じている悩みや疑問を聞くために、今回は事前アンケートを実施しました。研修実施にあたって、スパイスボックスさまの社員さんからは多様なコメントが寄せられました。

とにかく知識が欲しい!
・生理のメカニズムについて知りたい。
・恥ずかしながら知識がほぼゼロ…いい機会!!
・小5くらいの知識で止まっているので、勉強したい!

生理の悩み、どうやって伝えればいいの?
・生理について悩みを抱えている人がどのくらいいるのか知りたい
・生理の体調不良報告を受け取るマネージャー側へ、正直に言われた方がいいのか、あまり聞かされたくないのか?

PMSとの向き合い方は?
・生理前後に非常に頭が回らない状態(うっかりミスが多い、ぼーっとして仕事に集中できないなど)になるのですが、自分が頑張る以外に何か対処法はありますか?
・生理痛やPMSにはなぜ個人差があるのか

男性(生理がない人)はどんなふうに生理と向き合えばいいのか?
・生理の人にどう接するのが正解?
・男性が知っておくべき、生理についての知識は?
・男性として、どういったケア・配慮ができるのか

パートナーの生理痛、何ができる?

研修は、前半にソフィの担当者によるレクチャー(&質問タイム)、後半は社員の方同士でのグループディスカッションを行いました。

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グループディスカッションでは、アイスブレイクとして4名の社員(女性2名:男性2名)の方に、自身の生理に対する想いやパートナーの生理に対して気になることについて語っていただきました。女性の社員さまからは、学生時代の生理や、自身が使用しているおすすめの生理用品についてのお話がありました。

パートナーの生理について話してくださったのは、男性社員のシニアプロデューサーの豊島さんとクリエイティブディレクターの飯泉さん。おふたりのコメントを少しご紹介します。

豊島さん

豊島さん:マネージャーとして、チームメンバーの生理とどう向き合うべきか、何か特別なことができるわけではないけれど、この研修を受けたことをきっかけにより深く考えていきたいと思います。

僕は結婚して17年になるのですが、妻の生理が年々変化する様子を見ています。婦人科検診を積極的に受けられない話も伺いましたが、パートナーが生理について知ることで、検診を後押しすることもできるのでは、と感じました。

飯泉さん

飯泉さん:妻の生理がいつも辛そうで、「1日目が辛いから今日は動けない」と言われることもあり、心配していたのでこの研修で生理の仕組みや対処法について知識が得られてよかったです。

生理痛にも個人差があり、自分でどうこうできるものではないと思うのですが、一緒にどうしたらいいか考えていきたいです。妊娠・出産で生理が変わる人もいるそうなので、その辺りが気になっています。

研修中に活用されていたチャットでも、「妻から生理痛が辛いという話を聞くが、どんな痛みなのか分からなくて心配」といったコメントや、「ピルを飲むことで健康に被害はないの?」といった男性社員のコメントが多く寄せられていました。

事前アンケートでも「男性としてでできることは?」といった質問をいただいていましたが、生理のある人とない人との間のコミュニケーションに課題を感じる人が多いことが、研修からも伺えました。

また、スパイスボックスさまでは生理休暇が制度として導入されていて取得することが可能ですが、「生理休暇、正直なかなか取れていないよね」といった意見や、「生理休暇の取得について男性上司に声をかけるのはちょっと気がひける……」といった声も上がっていました。

正しい知識や個人差を知ることで、働きやすい職場環境をつくるためのディスカッションが生まれやすくなるかもしれません。

13:25:44  生理で辛いっていう時の伝え方に迷うことありましたね、、
13:26:37  ”体調不良”って濁すのは簡単でも、使用制限あるような気がしますもんね。。
13:27:10  わかります〜治るものでもないですしね…
13:27:13  腹痛だとお腹壊してると思われるかも…とか考えちゃいます

生理が、基礎的なリテラシーとして扱われる社会を

スパイスボックスさまでの生理研修に際して、ソフィの担当者に、生理研修に込めた想いを改めて聞いてみました。

ーー生理研修を通して伝えたいことは何ですか?

生理がある人もない人も、生理痛が重い方も軽い方も、また、マネジメント層も含めてみんなで正しい知識を得ることで、今までより働きやすい環境にしていけるということを伝えていきたいです。

ーー生理研修をする際に気をつけていること、意識していることは何ですか?

身体に起きる事象やケアの選択肢に関しては、「正しい情報を学んでいただくこと」と「コミュニケーションの方法に関しては正解がないことを理解していただくこと」の両方をきちんと伝えることに気を付けています。また、女性同士でも個人差が大きいことを、念を押して伝えています。

ーー会社における生理の扱いをどうしていきたいとお考えですか?

風邪など体調不良の時に体調や業務も含め気遣うように、生理も自然なこととして捉えて対応されるようになるといいなと思っています。クールビズなどをきっかけに、オフィスでの服装の幅が広がっていったように、基礎的なリテラシーとして生理の知識が浸透し、選択肢が増え、より過ごしやすくなるような、新しい当たり前が広がっていってほしいですね。

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