とある薬剤師の転職話しvol.2〜新規創業の薬局〜

前回の続きです。
（見ていない方はこちらから）
転職をした明るく礼儀正しい
「たか子」さんの転職のお話しです。
（フィクションやいろいろな話しをミックスしています！
明るく書いていますのでお許しを）

【社長の返事】

社員が給与が入っていないことを
社長に確認すると…

「事務手続きができていないだけです。
"ちなみに…"
振込はその日の朝とは限りませんよ。」

スラムダンクの
「諦めたら試合終了ですよ。」
みたいに言われても、
夜になっても振込はありませんでした。
（結局振り込まれない！）

その翌月も遅延は続き、
毎月確認が必要な状況になっていきました。

【次々と解雇される薬剤師】

給与の遅れ、営業不振が続き、
今度は薬剤師本人に矛先が向けられました。
なんとたか子さんより先に入社した薬剤師へ
解雇通告がどんどん出始めたのです。
通常、会社というのは
余程の理由がない限り解雇はできません。
創業時は大変ではありますので、
仕方ないこともあるかもしれませんが、
こちらの薬局は解雇をしながらも、
薬剤師の募集は続けているのです！

せっかくオープニングスタッフとして、
会社を盛り上げようと働き始めた方々だとおもいますが、
雇ってすぐ解雇するという現場の薬剤師を
モノのように扱う姿勢に私は怒りを覚えたのと、
ご紹介した責任を感じ、大変反省しました。

おもえば…
あの電話の時の違和感を見逃さなければよかった。
薬剤師が運営する薬局は、
働く薬剤師の気持ちもわかっているので、
安心だろうという、そんな勝手な思い込みも
あったのがいけませんでした。

【周りの人がいなくなった】

薬剤師や事務員が辞めていき、
たか子さんたちは少人数で
薬局を切り盛りしていました。

みなさん不当解雇に違いはないのですが、
再度働くことは考えられませんし、
裁判となればまたお金と時間、
精神的負担もかかってしまいますので、
泣き寝入りに近い形で辞めていかれたようです。

たか子さんも自分もそのうち解雇かな…
とおもっていましたが、
逆に長く勤める気持ちはもうありませんでした。

ちなみに解雇の基準はなんでしょうか？

実は事務員さんが社長との昔からの知り合いで、
その方が現場を見ながら判断しているようでした。
事務員さんに嫌われたら終わり…。

どんな基準だ！！

そしてついにその時が…

【また給与未払い】

お給料日には毎月振り込まれておらず、
基本的には都度社長に問い合わせをする必要があります。
（どんな会社！）
そんな中、たか子さんからご連絡がありました。

「今回は問い合わせしても1週間給与が振り込まれていません。」

ついに振り込まれていなくなったのか…
更にメッセージが、

「解雇の連絡がきました…」

予想していたものの、
とても悲しい気持ちになりました。
円満に働くことが、薬剤師さんにとっても、
会社にとっても、社会にとってもいいはずです。
本当に残念な結果でした。

しかし、こうなってしまったからには
求職者を守ることも私の義務でして、
基本的には辞める辞めないの時は本人が悪いのか、
企業が悪いのかというのは現場にいないとわかりませんし、
単なる人間の相性の問題もありますので、
あまり干渉してはいけないことも多いのですが、
今回は会社都合解雇です。
しかも募集を継続しながらの…！
これは会社にも落ち度があるとおもい、
しっかりと対応することを心に誓いました。

「まずは会社都合解雇と証拠がわかるように、
メールか書面をもらいましょう！」

半沢直樹のようになってきました！
ここからの展開に期待して、次回に続きます…

（あくまでフィクションです！）

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