中道

八正道 (はっしょうどう) の「正」と中道の考え方
前回の投稿で、八正道の8つの意味を解説している時、「そもそも正しいとは?」そんな風に感じた方も多かったかと思います。

正しいという事を「偏らない」と表現している所もありましたが、「自分の感情や欲望に支配されないものの見方」「正しい行動」と言えます。
偏らないという事を仏教の言葉で「中道」と表現します。

「中道」とは、偏った両極端ではない「中間の道」と仏典に出てきます。
欲望にふけるべきでも、苦行に熱中するでもなく、両者を離れた中庸な精神が中道と言われています。
この中道の境地は、「八正道の実践」で得られる「煩悩を滅した状態での偏らない境地」の事を指します。

お釈迦様が悟りを開かれ、始めて説法した内容に「四諦」「八正道」「中道」とよく語られています。
原始仏典には、中部教典 第26経「聖求経 (しょうぐきょう) 」に詳しく出てきます。

この中道の境地は、八正道の実践をすれば得られる境地と説かれています。
では、「八正道の実践で得られる境地」とは?

「八正道」とは、正なる道の正道や、八聖道 (はっせいどう) とも表現されます。
「苦」の滅を実現する真理の実践方法で、「煩悩をなくす修行」です。

八正道を修得すると、煩悩がなくなり「苦」四つの真理「四諦」「知見 (正見) 」が出来るようなります。
「苦」の煩悩を滅している状態で「中道の境地」が得られるのです。

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