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小寺の論壇:1週間1人暮らしして、考えた

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


妻の母の初盆ということで、妻と子供たちは埼玉の実家に帰省した。コデラははなちゃんを何日もほっとくわけにもいかないので、1人で自宅に残る事になった。海外出張などで1人で5日ぐらい過ごすことはまあまああるが、自宅で1週間1人というのはおそらく独身のとき以来である。

前の妻と別居(のちに離婚)して下の子供と2人暮らしになったのが、2011年。そこから再婚して現妻の子供を迎え入れて現在に至るわけだが、妻はともかく、少なくとも子供は常にそばにいた人生である。現妻と知り合ったのも子供を介してだったので、もし離婚した際に下の子供を引き取らなかったら、それ以降一人暮らしになっていた可能性は十分ある。

一人親となれば家事全般を自分でやらなければならないため、一通りの家事はできるようになったわけだが、それは子供を育てる環境を作るという意味での家事である。一人暮らしだったらどんなに楽だろうと思った事もあるが、実際に一人暮らしだったらどれだけのことをやるだろう、ということでもある。今回の機会に、色々考えてみた。

■ごはんを作らなくなった

家事のうち、洗濯掃除は機械が勝手にやるだけなので、どうということはない。慣れないと大変なのは、食事の支度である。だが実際に食べるのは自分1人ということになれば、自分が食べるために食材を買ってきて調理するというのは、費用面でも時間面でも、極端に効率が悪くなる。

4人分の食事1食分を作るとなると、材料費としては肉または魚で1,000円から2,000円ぐらい。野菜を3品買っても1,200円ぐらいか。野菜は1食では消費しきれず3食分ぐらいにはなるので、1食あたりで400円。ちょっとした副食を追加しても、4人分で1食の材料費は3,000円以下、ちょっといい肉を買っても3,500円程度である。従って1人分の食費はどうやっても1,000円以下で収まる。

1人分の食事を作れば1食1,000円円以下に収まるかと言えば、単純にそうはならない。スーパーの食材は、小分けが小さくなるほど単価が上がる。3人分、4人分のパックを買っても食べきれないので、残りを冷凍したとしても、よほどうまくルーチンを回さないと、3日連続で同じものを食うハメになる。

そんなわけでまず最初にやらなくなったのが、自炊である。外食すれば、1食1,200円から1,500円。自炊した方が安いが、倍違うというわけでもない。自炊すると、買い出しから調理までだいたい1時間半ぐらいを見とかなければならない。その時間がゼロである事を考えれば、数百円のコスト増は、時間を買うと考えれば、タイパ的にも合う。

結局誰のために料理を作っているのかと言えば、家族のためである。もっと野菜を取らないととか、肉と魚のバランスを考えてとか、彩り的に赤いものが欲しいとか、そういうことを考えるのは自分以外の人の健康を預かっているからだ。

もちろん1人でも、健康のためにバランス良くとか考えなくもないが、だったらビタミン剤でも飲めばいいんじゃないか的な解決策になってしまう。1人で食べるならなんでもいい、カップ麺でもいい、という考えになりがちだ。

もちろんこれは、1週間限定という短期間だからそう考えるという可能性も否定できない。だが自分1人で暮らしながら、食事で健康を維持していくというモチベーションを長期間に渡って維持できるのは、よほどストイックな人に限られるのではないか。

■病気になったときのリスク

以前の論壇でもお話ししたところだが、コデラは前立腺ガンの疑いで検査入院した。結果が8月14日に出たわけだが、このときも一人暮らし続行中である。

結果はがん細胞は見つからずということで、ひとまずは安心した。だが負担のかかる検査によって前立腺肥大が悪化し、排尿障害を感じるようになり、前立腺肥大に対する投薬治療を行なう事になった。

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