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小寺の論壇:「確定申告を自分でやるのはバカ」らしいが…
知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。
例年2月から3月には、自営業の人達の様々な阿鼻叫喚が聴かれる。確定申告である。
収入金額から必要経費を差し引いて実質的な所得を算出し、収入から天引きで源泉徴収された納税額から清算する作業である。必要経費には社会保険料も対象になるし、申告しただけで数十万円分が「必要経費のゲタ」として加算できるため、多くの場合は税金が戻ってくる。
筆者がはじめてフリーランスになったのは1987年ごろの事で、当時24歳ぐらいだったはずだ。最初はやり方がまったくわからず、とりあえず領収書やレシートなどを貯めて税務署の確定申告相談に持ち込んで、計算のやり方などを教えてもらったものだった。
それ以降、税理士に依頼することもなく、自分で確定申告を続けている。いや、一度税理士に依頼しようとしたこともあったが、フリーランスのライターという職業のことがまったく理解してもらえず、あれもこれも必要経費として認めないと税務署判断より厳しい結果になり、ダメだこりゃと撤退したことがある。
1990年にはじめてMacintoshを買い、HyperCardのスタックで確定申告計算ツールを自分で作った。当時Exelのような表計算ソフトは高くて買えなかったからである。その頃からなんとなく簿記の仕組みがわかってきて、白色から青色申告に切り替えた。
ある時、何かの証明書が必要で社会保険事務所に行ったのだが、事業税の証明書を求められたことがある。事業税はこれまで収めたことがないというと、「これはこれは大変だ」と50がらみのオヤジニヤニヤしながら奧から出てきた。
だが「文筆業」は、事業税が免税となる法定業種である。その事を告げると、「あっそうかそうでした」と頭をかきながら戻っていった。法定業種は70種類あるが、文筆業は意外と認識されていない。
当時は商工会に加入していたので、そこの「青色申告会」なるものにも参加していた。税理士が無料で確定申告書をチェックしてくれるというもので、ここに持って行くと提出書類に「青色申告会」みたいなハンコを押してくれる。これが押されていると、税務署のチェックがゆるくなるという伝説があったが、本当かどうかはわからない。紙時代のオマジナイみたいなものである。
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