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絵本紹介【さくらがさくと】

 いつも変わらない、通勤、通学の風景。桜が咲くと、みんなが変わる。

【文字数・・・ちょうどいい】
【内容・・・・桜から季節を感じる】

【コメント】
 三月半ば~四月半ばの、とある街の日常の風景が描かれた絵本です。

 ――すたすた カツカツ ちょこちょこ タタタッ

 駅に向かうサラリーマンやOL、小学生や高校生・・・みんなの足音から、朝のせわしなさが伝わってきます。

 繰り返すように過ぎていく、変わらない毎日。でも桜の木は知っています。まだ風は冷たくても、少しずつ日がのびて、温かくなってきているのです。

 うちの子ども達は、見開きページに描かれた、桜の蕾から開花までの美しい挿絵がとても好きです。気に留めなければ、あっという間に咲いている桜ですが、赤茶色の小さな芽がふくらんで黄緑になるところから、少しずつ開花へと向かい、春を告げる準備をしているのです。

 桜が咲くと、いつもの景色が変わります。これほどまでに景色を変えてしまう花はないかもしれません。

 いつもせわしなく歩いていた人々が、足を止め、桜に魅入ります。みんな、春の訪れに心を躍らせます。

 この絵本では、大雨の後の桜の絨毯や、葉桜から新緑までの変化も描かれています。春到来の晴れ晴れとした数日から、桜が散り、元の日常に戻るまで、毎年繰り返される特別な季節「春」を子ども達にも感じさせてあげられる1冊です。


このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。                                                                             主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
 子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)

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