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「犬系男子」ではなく「犬」だった話
世の中には「〇〇系男子」という言葉が存在する。
一昔前は犬系男子、猫系男子などの当たり障りない動物に例えられていたが、
今ではウサギ、カピバラ、ヘビ、ホタル、ワニ、、、などそこにいる動物をとりあえず言っているだけではないかと思ってしまうほどに何種類も増えた。
要は、男子を動物に例えてこういう特徴があるよね、と分かりやすくしているもので
一種のエンタメでしかない。
しまいには、ロールキャベツなんかに例えられた男子は今後ロールキャベツをどう食べればいいのだろうと思う。
下手すると、共食いだ、なんて言われるのだろうか。
どうする男子。
と、前置きはこのくらいにして、今回はいろんな「系男子」がいる中で、
「犬系男子」の話をしたいと思う。
犬系男子のことが分からない人、知りたい人は以下URLが丁寧にまとめられていたので参考に⬇️
唐突でもないが、私はおそらく犬系だ。
前世が犬ではないかと思うほど、犬系だろう。
理由は、上記URLに記載のある、犬系男子の特徴に当てはまるからだ。
・人懐っこい
・誠実
・寂しがり屋
・素直
慣れると人懐こく、甘えたくなり、一人だと寂しくなる、バカ真面目で、誠実。
犬系なんだろうなぁと前々から思っていた。
私は「犬系男子」です。
あとでプロフィールに追加しとこう。
私のプロフィール、その他詳細は以下URLより⬇️
自分が「犬系男子」と分かったところで、本当は「犬」だった話をする。
上記URLを見ていただくと、私はASD(アスペルガー症候群)と双極性障害を持っている。
ASDには感覚過敏というものがあり、人よりも五感が鋭いらしい。
実は、ここ最近まで自分が人よりも五感が鋭いなんて思っていなかった。
これが普通なんだと思っていた。
特に鋭いのが「嗅覚」だった。
ある時、こんなことがあった…。
そこはデパート。
人が多い土曜日のひる。
前から歩いてくる女性が近づいてくる。
すれ違った時、ふと何かの匂いがした…。
その香りがとてもいい匂いで、なんの匂いだろうと、すれ違った瞬間を思い出した。
香った場所は手からだった。間違いない。
洗剤の匂いでもなく、他に香水の匂いもしたけれど、
体温で温まっていないつけたばかりのまだ新鮮な香りがしたので、
試供品か何かのハンドクリームを塗ったんだと思った。
優しい匂いの紅茶のような爽やかな香り。
とてもいい匂いだったので、どこの店の何てハンドクリームかを知りたかった。
なぜか見つけられるという確証があった私は、すれ違った瞬間には歩いていた。
匂いが残っていればなんのハンドクリームか分かるだろう、と
エスカレーターを使っていなければいいのだけれど、と
そのデパートで誰よりも捜査犬の気持ちになっていた。
人だかりで空気の流れが変わり、いろんな香りが混ざっていた。
でも意外に残り香をたどれたのは、なぜか誇らしかった。
匂いは運良くそのフロアの、ある店の中から匂っていた。
女性がよく入るような化粧品が置いてある店だった。
化粧品、ハンドクリーム、香水、すべての商品の匂いが混ざっているのかと思うほどの匂いだった。
ただ、やることは変わらず、あとをたどるだけ。
目の前はハンドクリームがあった。
その中で一つ手にとる。
この匂いで間違いなかった。
もちろん、紅茶の香りのハンドクリーム。
実体験だけど、鼻がいいんだなぁとしみじみ実感。
嗅覚で役に立つこと、あるのかな。
まるで警察犬の訓練のような出来事だった。
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