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「恩師との出会い」何が私をソフトウェアテストに導いたのか

◢ はじめに

現在、私はソフトウェアテストに導かれ、1年5カ月ほどが経ちました。(社会人人生4年目が終わろうとしています。)
Twitterの「#何がソフトウェアテストにあなたを導いたのか」に対して、色々な思いを巡らせながら、この記事を書きます。

◢ 想定する読者

★ソフトウェアテストを始めた部下を持つ方へ
新人時代の私のようにテストにモチベーションを持てずにいる部下を持つ方がいるかもしれません。そんな方へ少しでもご指導のヒントになればうれしいです。それから、これから部下を育てていく自分自身のためにも、自分がどう導いてもらったのか整理します。
★新卒などの配属で図らずもQAやテストになった方へ
テストに対しモチベーションが中々上がらないこともあるのではないでしょうか。そんな方に対する励みになったら嬉しいです。
★私をソフトウェアテストに導いてくれた恩師へ
ネタ晴らしになりますが、私をソフトウェアテストに導いたのは「恩師との出会い」でした。その方へ感謝の気持ちをブログという形ですが伝えたいです。

◢ 伝えたいこと

★「ソフトウェアテストはあなたの武器になる」
ソフトウェアテスト技術は1つの専門領域です。ソフトウェアテストの領域は思っているよりも深く、学び・実践することがとても楽しい技術だと私は思います。そして、モノ・コトづくりにおけるソフトウェア開発の重要性の向上とともにソフトウェアテストに求められる価値・役割も重要となっています。そんな世の中でソフトウェアテストできるようになったらカッコイイと私は思います。
★「苦悩する日々が続いても絶やさず行動しよう」
受動的に導かれるではなく、運と自身の行動で引き寄せるものだと思います。私は幸いなことに「恩師との出会い」に恵まれました。そのおかげで今ソフトウェアテストに導かれて、今は毎日が楽しくて仕方ありません。ただし、その出会いにたどり着けたのも自分の行動が原点でしたし、導かれてから好きになるまでには自分自身の努力も必要不可欠だったと思います。なので、自分が行動し、少ない運とチャンスを逃さないことが大切だと思います。

※ここから先は私がソフトウェアテストに導かれるまでの経緯を書きます。//少しエモい感じですが、ひかないでください。

◢ 背景

「配属先は品質保証部、でも"てすと"・QAが楽しくない…」
//当時ソフトウェアテストの理解が浅かったので"てすと"と表現しています。
私は大学で電気電子工学を学んでいました。学部時代の私は目的が分からない状態で学ぶ日々が続き、モチベーションが上がらない日々が続きました。進路選択時、この状態で大学院へ行くことはあまりよろしくないと感じたのと、学問を学ぶ意義、モノづくりの魅力を肌で感じたいと思いました。そのため、実際に現場でモノづくりを実践しながら、進路を考えていくことを決意し、誇れる技術はない状態でしたが、就職しました。

学部卒で自動車業界に就職し、配属先はソフトウェア品質保証部でした。
業務では、"てすと"と品質保証を担当していましたが、専門知識が必要とされるわけでもなく、作業的に業務を進める日々が続きました。
マインドとしては、
・「テストがつまらない。なぜなら動かすだけだから。」
・「QAがつまらない。設計成果物をみるだけだから。」
・「テスト、QAがつまらないから、開発・設計がやりたい。」
という状態が2年半ほど続きました。


◢ 新人時代の苦悩 

「"てすと"・QAは誰でもできる仕事なのかな…」
"てすと"とQAをしていたが、レビューでは「開発・設計」のオブサーバ(レビューアですらない)存在だったと今では思うし、"てすと"ではシステムの動作確認をするような存在だったと思います。
私は「"てすと"・QAは誰でもできる・専門知識のいらない仕事」のように感じていました。
そんな中でも、やる気だけはあったので、闇雲ではありましたが手探りで色々なことを勉強はしていましたし、偉い人にキャリア(配属変更)の相談をしつこいくらいしていました。

◢ なにが私をソフトウェアテストに導いたのか?

「恩師との出会い ~この人のところでソフトウェアテストを学びたい~」

ある時、社内でソフトウェアテストの講義を受ける機会があり、それを受けて私は感動しました。何に感動したかというと、「テストはそれだけで専門分野である(誰でもできる仕事ではない)」というメッセージです。それは苦悩の中にいた私にとって大変な励みになったし、逆になぜ今まできちんとテストを勉強しようと思えなかったのかと悔しい気持ちも芽生えました。

そんなある日、いつものように偉い人に異動希望をしたところ、「期限付きで修業に行ってみるか?興味があるなら話してみるよ。」とまたとないチャンスを得ることができました。
ということで、私はお願いをして、ソフトウェアテストの道に進む決意をしました。

◢ 恩師に与えてもらったもの (私も与えたいもの)

★ソフトウェアテスト技術とソフトウェア工学を学ぶことの素晴らしさ
ソフトウェアテスト全般の学ばなければいけないこと、品質保証とテストの関係、設計とテストの関係、そしてソフトウェア工学全般の必要性を教えて頂きました。この辺りは絶賛、技術書の乱読と勉強会参加で毎日大忙しですがとても充実しています。
★ソフトウェアテスト技術を現場で実践すること
技術書を乱読したり、社外に出ることで逆に社内の人に対し「なぜ理解してくれないのだろう」と感じてしまうことが時々あります(いわゆる評論家状態)。しかし、社内をどう変えていくかアプローチを考え、適用し、実践することが重要性を教えて頂きました。
★自分の現在地を知ることと人脈形成の重要性
自分の現在地を知るために、社外エンジニアと交流することの重要性を教えてくださいました。それに沢山の機会に私をめぐり合わせてくれました。社外の交流、イベント、発表の機会、SQiPへの推薦など。そのめぐり合わせを起点にさらに交流が増えたりしていて、今活動の幅がどんどんと広がっているのでとても感謝しています。
★エンジニアのモチベーションで必要なこと
・職位や年齢は関係ない。スキルで認めてもらうこと。
・エンジニア人生、常に学び続け、実践すること。
・アウトプットすること。(人の役に立つし、キャリアの幅も広がる)
★(基盤技術) 発表資料の作り方
ある時は出張先のホテルで翌日の発表資料作りを一緒に考えてくれたり、 ある時は社外発表用の資料を休みの日にも関わらずカフェで指導してくださったり。// 師匠へ、本当に何もできない人間ですいませんでした...
★仕事だけではない。私生活も大切にすること。
ある時、私が家族関係で大変な時があったのですが、真っ先に「仕事のことはチームに任せなさい。何も考えなくていいから、家族を優先するように。」と言ってくれました。本当にあの時は公私ともに支えてくださった感謝しています。

//書ききれていないものもたくさんあると思います。とにかく多くの考え方・知識・経験を与えていただきました。

◢ まとめ

「恩師との出会いが私をソフトウェアテストに導いた」
新入社員として入社した時から"てすと"や品質保証には触れていた。しかし、私が真の意味でソフトウェアテストや品質保証を好きになれたのは、かけがえない恩師(ロールモデル)に出会えたことがきっかけだと思います。ようやくスタート地点に立ったばかりの新参者ですが今後も精進してまいります。また、私も部下ができたら、その方にとって良きロールモデルと思われるように精進したいと思います。
恩師へ、この1年間の修業、心から感謝申し上げます。これからもより一層のご指導をよろしくお願いいたします。

うまくまとまりませんが、ここまで読んでいただきありがとうございました(>_<)

◢ 補足

//新人時代の言い訳// 「歩みを止めるな」
新人時代もモチベーションがないなりに、闇雲ではありましたが、常に勉強は続けていました。今思えばソフトウェアテストやソフトウェア品質保証を愚直に学べば良かったのだと分かります。しかし、当時はそのモチベーションがなかったのです。。。キャッチー言葉から自動化を勉強してみたり、自動車ドメインを学ぶためにMotorFanを読んでみたり、モデリングや実装を学ぶためにETロボコンに出てみたり、何もしていなかったわけではなかったんです。でも、なかなかソフトウェアテストや品質保証の業務に生かせなかったのです(それはそうなるわ、という感じですが)。そんな時に恩師と出会い、ソフトウェアテスト・品質保証の魅力に気づかせてくれたことが、私の原点だと思っています。
闇雲にでも勉強していたのはまずかったわけではないと思っています。当時は直接的に業務に役立たなかったが、今になって大変役に立ち始めている。特にETロボコンでの経験は、プロジェクトマネジメントの経験やモデリング(UML/SysML)、実装を学び、現在の業務でまさに役立っています。
総じて、設計者もテストエンジニアも品質保証者もその専門領域のプロであるとともに、ソフトウェア工学の基礎は必要なのだと肌で感じています。


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