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希望が死んだ夜に|天袮涼

人生に絶望している高校生の
冬野ネガと春日井のぞみが
一緒に死ぬ約束をしたのに、
のぞみが先に自殺をしてしまう話。

2人は周りから見たら正反対な性格で、
仲がいいことも知られないくらい
秘密で友達関係を築いていた。

ネガちゃんはすごくのぞみのことが好きで、
自分が殺してないのに
「わたしが殺しました。」と言って
わざと事件にさせて警察になぜ殺されたのか、
なんで殺される必要があったのか
調べてもらい自分たちの生きづらさを
大人たちに伝える。

こんなにも裏の裏をかいて
自分を犠牲にして、
友達と自分のことを守る
ネガの強い信念に感動した。

親に大切にされず、
何のために生まれたのか
わからなくなってしまうことって
こんなにも子供を不幸にさせるんだな。

無性の愛というのは、
当たり前のようで全然当たり前なんかじゃない。
無条件に愛してくれる親が
子供にとって必要な存在なんだと思う。

子供は子供なりに、1人の人間で。
こんな悲しい現実に追い込まれてる少女たちが、
1人でも少なくなりますように。

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