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四話「アラフォー獣医のほっこり奮闘記」

〜つづきを書いてみました(⁠^⁠^⁠)〜


第四話

〜恋煩い?〜


本日。

猛は翌朝から、

いつもと変わらず獣医としての業務に打ち込んでいた。

しかしアイリとの出会いが頭から離れず、診療中も彼女のことを考えては夢心地になってしまう。


「すみません、集中できてなくて」

猛は申し訳なさそうに飼い主さんに頭を下げた。ワンちゃんの様子を診る手際が今ひとつだったのだ。


「先生、そんな無理しなくていいですから。朝からボーッとしてたから、、、」

心配そうに猛を見つめた。

このワンちゃんの飼い主さんは、はやく猛にいい嫁さんが来ないものかと、心配し世話を焼いてくれることもあった。


「え、えっと、それが...」


猛は照れくさそうに頬を撫でつつ、昨夜のアイリとのデートの顛末を語り始める。

彼女の可憐な笑顔、スラリとした美しい仕草、動物への深い愛情。健はすっかりアイリの虜になってしまっていた。


「そうだったんですね。そう、わかりました」

飼い主さんは優しく頷きながら、猛の恋話に耳を傾けてくれた。猛はなぜだか、少しホッとした様子で、またいつもの親切丁寧な獣医業務に戻っていった。


ところが、

そのまた次の日に、猛の診療室にアイリが姿を現したのだ。


「たっくん、おはよぅ〜!」


猛は驚いた表情を浮かべると、すぐさま笑顔に変えた。アイリを前にすると、つい気持ちが高ぶってしまうのだ。


「あら、アイリさん、おはようございます!」

猛はそう言うと、アイリの手に馴染んでいたシーザー(コーギー)を、まずは診ることにした。


「先生の親切味のある行動に、また惚れ直しちゃった!」

アイリは嬉しそうに言った。

そして二人は、幸せそうな笑みを交わした。


ここ最近、猛の獣医師としての業務は変わりつつあった。アイリの存在があるため、ワンちゃんやネコちゃんの患者さんたちに対する思いが、より一層強くなっているのだ。

それはまるで、動物に対する"愛し愛される関係"を実感できているようでもあった。


「愛情って大切ですよね。動物も、人も。」

猛はそう呟いた。

アイリも頷きながら、猛の仕事ぶりに感心の眼差しを向けた。


二人の恋は芽生えたばかりだが、お互いに魅力を感じあい、熱を帯びつつある。猛はこのまま大切な恋人を得て幸せになれるのだろうか。

それとも、動物への愛情と恋愛の両立に苦労することになるのだろうか。


時を経てきっと答えが出るはずだ。

それは猛の人生に、新たな夢と希望が生まれた瞬間だった、、、。



〜天月乃綾〜

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