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子育てもキャリアアップもしたい

先日のできごと。

欧州に本社を構えるとある企業の採用担当の方より、面談をしてみないかとの連絡を受けた。その企業は日本を含む世界各国でグローバルに事業を展開していて、この先も成長見込みのある業界に属する。

この企業の求人は以前にも目にしていて、連絡を受けたときはちょうど人事のポジションで募集が出ていた。それもやりたいと願っていた職務内容で。いまは不妊治療を優先しているので応募せずにはいたが、こうして連絡をもらえたのも何かの縁だと思い話をしてみることにした。

面談の日までに自分のこれまでの経歴をひとつずつ書き起こしていった。仕事を辞めて一年も経つと、当たり前のようにやっていた業務内容がスムーズに思い出せなくなっていた。

ちょうど一年前はオーストラリアで仕事と大学院での勉強を両立することで手一杯、一分一秒が惜しいといった日々を送っていた。その一年後、まさか日本で不妊治療を受けているとは想像もしていなかった。

いまは自由に使える時間が24時間もある。それも毎日。時間を気にすることなく散歩をしたりお茶を飲んだり本を読んだりと、以前とは比べ物にならない程ゆったりとした日々を送っている。

こんなにも短い期間で180度違った生活となったことを不思議に思いつつ、自分の経歴を書き起こしていくうち、当時感じていた仕事の楽しさややりがいを思い出した。辛いこともあったけど、それでもやっぱり仕事は楽しい。

面談はオンラインで行われた。採用面接というよりももっとカジュアルに、雑談を交えながらその企業のことをより深く知ることと、私のこれまでの経歴を共有する場となった。関東圏からほど遠い地方に住む私には、現状ここで働くことは難しかった。それでもその企業のことを知れば知るほど、移住してでも働いてみたいと思った。

私は子供が欲しいし、社会復帰をしてキャリアアップもしたい。

キャリアの継続と子育てについてはまだまだ課題があるのが現状だが、少なくとも一昔前ではありえなかったことが現代では実現できるまでになった。両方を求めることは決して欲張りなことではないし、実際に両立している人は世の中にたくさんいる。

いつか、働くことの楽しさや社会に出ることの厳しさも教えられるような母になりたい。その為にも、いまは治療に専念できる環境に感謝をしながら、日々できることをやっていこう。

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