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「安奈も丸くなったみたいだね、少し安心した」 「あたし達、最高のライバルだと思う。それだ…
やっとの思いで帰宅して、鏡の前に立った。 真っ白なガーゼがテープで固定されている。 そー…
思いっきり、ヒールのサンダルを履いた足で頭を蹴られて……。 気が付いたあたし。 ここ、は…
「ミッチー、鈴にもうアレ渡さないで」 「鈴が怒るよ。もうオレらに関わるなって。梨紗には悪…
「ちょっと、何々?」 典子が、ニヤニヤしながら身を乗り出してくる。 「一哉と……付き合っ…
拓巳を、サムサラの店前まで送る。 「店、入ってもいいよ?あたし」 それは、今日一緒にいて…
あたしはせっかちだからか、スピード狂である。 よく運転をすると性格が分かる、なんて言うけれども。 そして、デートでドライブをするのであれば、自分が運転席に乗りたい。 お台場までは、十五分とかからずに到着した。 お台場の海が、一番近い。 駐車場にポルシェを停めて、外へと出た。 涼しい夜風が、身体全体を包み込む。 風が強く、長いストレートヘアーが顔の周りにまとわりついて邪魔だ。 「梨紗、何かあったの?今日、平日じゃん?仕事は?」 「今日は休んだの。色々と悩みがあ
平日の夜九時に家にいるなんて事は、考えられない事だった。 かと言って、今から出勤なんてし…
「……涙には話したの?」 「話せないよ!話せるわけないじゃん!」 「けど……涙は、確実に…
「寮に帰らせた」 「そっか……」 涙は、寮に住んでいたから愛梨の家に入り浸っていたのか。…
その日は、通常営業で平和に終わらせる事ができた。 最近は、何やら平穏無事に仕事が終わる事…