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世界遺産 Vol.2 ヨーロッパの建築について語ろうではないか

こんにちは! 今回はヨーロッパの建築について語っていきます。フランス・イタリア・ドイツあたりを観光すると、そこら中に聖堂があって生き尽くせないんですよね~ 

外観は違うけど、中身同じじゃない?って思ったり、なんとなく内装見てみるけど、ステンドガラスの天井画綺麗だな~くらいの感想しか出なかったり、事前に知識があるのとないのでは訪れた時の楽しみが大違い!!

ってことでまずは中世の建築のベースとなるロマネスク様式とゴシック様式にフォーカスして解説していきますよ!

ロマネスク様式

「ローマ風の」を意味するロマネスク様式は10世紀後半からフランスやドイツを始まりとして、ヨーロッパ全域へと広がっていきました。

この後紹介するゴシック様式とは異なり、古代ローマの要素が見られたことから「ロマン」と呼ばれたのが始まりです。

ロマネスク様式の特徴はその重厚感。開口部が小さいため、光があまり入らず暗い空間になることが多いです。

いくつか代表建築を見ていきましょう!


<サント・マドレーヌ教会>

フランスのヴェズレーという小さな町にあるロマネスク様式の聖堂。
身廊入り口の上部に残っている「使徒に使命を与えるキリスト」はロマネスク彫刻の傑作と言われています

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photo by Jim Forest

<イタリアにあるピサ大聖堂>

ピサの斜塔で有名な大聖堂ですね。全てではないですが、ロマネスク様式は白っぽいことが多く、石造りがゆえの重厚感が特徴です。
ちなみに塔が傾いているのは地盤が柔らかいためなんだとか。

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ゴシック様式

「ゴート風」を意味するゴシック様式は、建築技術の向上により、光が多く差し込むようになっています。

*ちなみにゴート風は蔑むニュアンスです。当時ルネサンスの建築家ヴァザーリが「蛮族ゴート人の」と蔑称した名前が今も残っています。

よりわかりやすい特徴だと、やはりステンドグラスですね。また聖堂の入り口上部に埋め込まれている大きな窓(バラ窓)もわかりやすい特徴です。建築技術の発達により、これらの窓面積が広がり色鮮やかな光が差し込む聖堂となりました。

ロマネスク様式よりも高さがあり尖塔が印象的です。塔を支える柱となるフライング・バットレスの技法がこの高さを実現させています。

こちらもいくつか代表例を見ていきましょう!


<ドイツのケルン大聖堂>

やっぱり高さがあるだけに引きの画像が多いです笑
一度焼失してしまったため再建までかなりの月日が必要だったケルン大聖堂ですが、見事に当時のゴシック様式で完成しました。

ちなみに聖堂内のステンドグラスは現存するものでヨーロッパ最大と言われています。

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<フランスのアミアン大聖堂(ノートル・ダム大聖堂)>

たったの25年で建設されたゴシック建築の代表格のアミアン大聖堂。
ノートルダムの鐘というディズニー映画があるので、そちらの名前で知っている人が多いかもしれませんね。

残念ながら2年前に火災で尖塔が一部焼失してしまいました😢

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photo by Drew de F Fawkes

いかがだったでしょうか?
今回はヨーロッパの建築についてみていきました。これらの建築は見た目に圧倒されますが、内部のディテールを見てみたりすると、また違った楽しみ方ができると思います。

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