【Biz/Zine Day 2019】 サブスクリプション経営戦略 基調講演レポート / オイシックス ラ 大地 奥谷氏

サブスクリプションのマーケティングは、4Pのうち、placeから始まるマーケティングである、というのが、非常に明快でわかりやすかった。

<イベント概要>
https://event.shoeisha.jp/bizzday/20190130/

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<基調講演>
オイシックス ラ 大地 奥谷さん
15年目の会社
連結会社多く、移動スーパー海外事業も
従業員数680人(3年で倍以上に)

年間600億売り上げ 利益20億ぐらい
3ブランド一緒になってやってることが大きい。
オイシックス らでゅっしゅぼーや 大地を守る会
※宅配事業、そしてビジネスのメインはサブスクリプションだが、
3ブランド それぞれ特性が違う。

◼️oisix
忙しいワーママ
会員数 約19万人 ARPU11,127円
中心はkitコース会員87,2321人
プレミアム時短のコンセプト認知向上のため、
有名人やTV、他コンテンツとのコラボをしている。

◼️大地を守る会
二人暮らしシニア
会員8万人ぐらい
重要なのはカタログ。
地方のお取り寄せなどで単価アップを図る。

◼️らでゅっしゅぼーや
こだわり主婦
会員8万人ぐらい APRU 16,394円
コールセンター活用の単価向上など、営業力強い。

◼️その他
・香港、中国でoisixを展開。
-香港は日本食材を提供
-中国は中国食材(oisixと同基準)を提供

食の安心安全はグローバルで広がっている
そこを取っていきたいが、各地域特性があるので
サブスクリプションやモデルのチューニングが必要

・店舗外販もしている。8億ぐらい。
有人店舗も新越谷にオープン、単品でのkitoisixの販売をしている。

・保育園の卸売。3.6億。らでゅっしゅがもともとやってた。
保育園向けの受発注システムもある。園のアピールポイントにも。
独自の献立、栄養指導も

・ソリューション事業
保険商品とのパートナーシップ、伊勢丹のEC運営
リンナイとkiyoisixとのコラボ。
ECコンサルティング、定期会員向け広告など。

◼️子会社
移動販売のとくし丸
-販売パートナー(オーナー経営者)
-地域スーパー(商品供給)
-とくし丸(ブランド、ノウハウ)
の3者で成り立つビジネスモデル。

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◼️サブスクリプションとの関係
所有からシェア。
サーバーがクラウド、コンテンツは配信へ
対応できていないところは潰れていっている。

カタカナでいうと新しそうだが、サブスクはもともと古くからあるビジネス。

-サブスクだからできること
安定需要、安定供給なので、どのプレイヤーもコストや投資判断つきやすい
ロスがない(恵方巻きとか)

共通機能であるサブスク対応のマーケティング、フルフィルメントを、
他社に提供している。

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◼️サブスクでマーケティングはどう変わるか

4Pのplaceが先に来る、ビジネスモデル。
ストック型のplaceから始まるマーケティング。

place engagement そして、product price promotion

優れた場があって、そこに顧客のエンゲージメントがあれば、
いろいろなことができる。

Amazon books
店舗は、prime会員になってもらう、体験してもらう場。
店舗売り上げKPIは追わない。
顧客時間に寄り添い、オンラインとオフラインのチャネルを融合。

YAMAP コミュニティ 情報ビジネスからメーカーへ。
コトはサブスクリプションにしやすい
お客様との新しい繋がり方。

人の塊の周りに、
コミュニティ、SNS、アプリ商品開発
そしてその外に、生活者。
顧客の周りにチャネルを配置する。

サブスクは重要なマーケティング戦略課題。
顧客とのつながりをきづく、優れた場が必要

<問い>
経営目標を、売り上げではなく顧客で考える。
その顧客から見た時「競合=代替」はなんですか。
KPI設計やブランディングなど、変わっていく。


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