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介護施設のカラオケレク

私が働いたことがある高齢者向けデイサービスはどこもカラオケ機器が置いていました。
テレビにつなぐ家庭用~業務用までカタチは様々ですが、どこもカラオケをレクリエーションとして行っていました。

施設によって毎日行われるところもあれば、普段は自由に使えるカラオケルームがあるけど月行事としてカラオケ大会があるってところも。

カラオケ(音楽レク)には脳機能を向上させる効果があるんですって!それだけではなく、情緒の安定やQOLの向上などレクリエーションとしてカラオケは最高なんですね。
歌うことももちろん歌を聞いて昔を思い出すことやリズムに合わせて手拍子をすることだけでも効果があるそうです。


では、そんな効果を知ったうえで私はこんなことを考えました。

『どこまでの行動が意味のある参加になるのか』
「人前で歌うのは無理です」とマイクを持つことは拒むものの、他の人の歌の感想になると手拍子をしたり一緒に口ずさんだりしてる人は参加してるのでレクに参加してるっていえますよね?

では同じ空間にいながら、ただボーっとしてたり、テーブルに顔を伏せて寝ていたりする人たちも参加と言えるのでしょうか?
環境としては強制的にその空間で過ごしているので曲や人の歌声は聞こえているとは思います。
中には耳が遠くて大きな施設では何が歌われてるのかもわからない人もいると思います。

そういった人たちにもカラオケを歌って参加している人たちのように有意義な時間になってるのかな?って思います。

もし、利用者さんの行動・態度・状況によって効果がなくなるのであれば、グループ分けをして参加できるレクを取り入れてあげることも一つの方法じゃないかなって感じました。

言ってしまえばデイサービスってお金使って来てるわけですよ。
中には何をするにも拒否という人もいるのも事実です。拒否があるけど強制参加で、なんの意味も持たない時間や苦痛に感じる時間をただ座って過ごす

これって誰であっても関係なくツライものじゃないですか?

行きたくない合コンに参加させられたとします。もちろん参加費も支払って。2次会では苦手なカラオケに無理やり連れていかれ、人前で歌うのは苦手なのに何度も「歌ってよー」と促されたものの何とか歌うのは断れました。
2~3時間他の人の歌に拍手をしながら過ごし、苦手な環境だったせいか上手く盛り上がれず暗い印象をもたれ誰ともLINEすら交換できずに帰宅しました。』

私にとってツライ時間をカラオケをふまえて例えるとこんな感じでしょうか(笑)?
なんらかの効果があるってことに着目して例えてみます。

リラックスできてストレスの軽減に効果がある。といった有料セミナーに行こうよ!と誘われ半ば強制的に参加することになりました。
話を聞いてみるものの、なんとも興味のない話や根拠がみえない内容に上の空。話が全然頭に入ってきません。
「それでは実践してみましょう!目を閉じて~」と始まっても、溜息がでるばかりで集中できず、逆にその時間を過ごすことにストレスを感じました

そんな感じでしょうか?
私だったらツライですね。金払ってまで何でこんなことさせられなきゃいけないのって嫌になっちゃいます。


デイサービスなので、集団レクであったりリハビリや脳トレなど少し学校のようなところでもあるけど、本人の意欲向上する工夫もしないといけないんじゃないかな?と感じたのでした。

もちろん職員の人数などで実現が難しい課題でもあるんでしょうけどね。

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