過去の私、未来の彼女
高校生の頃、何となく友達になれそうだと思っていたのに、結局仲良くなれずに終わってしまった同級生がいた。
彼女は違うクラスだったけど英語の授業の時だけ隣の席になる子で(英語はいつものクラスではなく学力別に分けられたメンバーでの授業だった)、野球部のマネージャーで、学年でも有名な美少女だった。授業中に事務的に交わす会話で何となく気が合うような感覚はあったが、住む世界が違いすぎて、必要以上に踏み込むことはできなかった。
そんなある日の放課後、校内の自動販売機の前で部活中の彼女に偶然