けだるい半月


このけだるい夜の謎を解き明かすには
君の隣から抜け出さないといけない
月が少しだけ見えるけど ぼやけてる

涙が出なくなったら 合図を出すから
ガラスの花瓶が照らされて 哀しそうに輝く

地上からほんの一部離れたら
現実が本性を隠すね
花の名前も知らないの 美しいはずの花の魅力も知らない

眠れない夜の秘密を暴くには
私の心を削らないといけない
それならもう少しだけ待っていて

どうして必要なことしか覚えられないの
君の横顔が陰になって 暗闇を忘れさせる

誰かのうめき声を聞いた気がした
この日常の憂鬱をどうして心は飲み込むんでしまうの
すべて何もかも

誰かの悲しみを吸い込んで安心の材料に使った
痛みだけは感じていてね
異変だけは味わってみないと分からないでしょう

君に包まれて眠りたいと君に囁いた
何もむなしいことなんてないでしょう
それなのに涙も出ない
短すぎる一生をどうしてこんなに愚かな感情で埋め尽くしてしまうの

何もわからないまま 去っていく
ああ けだるい夜は明けていく 

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