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第四回・武力の影響力 #幸せを生む影響力

このシリーズは「レーダーチャート式SNSアウトプット診断」の次世代バージョンを開発している最中の2人の想うことを、stand.fmからの書き起こしで連載していきます。

第四回目は、富を蓄積し分業できるようになった時代を探ります。武力と聞くと恐ろしい響きかもしれませんが、今も昔も、その恩恵を受けているのです。

全7回予定のシリーズ、どうぞよろしくお願いします。

はがくん@独学を応援する
薬剤師薬剤師/薬局長/管理薬剤師
言わずと知れた独学だいすき薬剤師。仙台出身。90年生まれ。年間1000本ほどの論文を読破。みんなを元気にするものを作ってます。
池松潤(いけまつじゅん)
恋愛小説家/ 情報発信学・講演家/ アウトプットLAB主催 / サイボウズ式第2編集部。慶応義塾大学卒業後、大手広告会社員時代に雑誌コラム連載・ビジネス書を執筆。※登壇・イベント情報は⇒コチラ 


【幸せを生む影響力】シリーズ(予定)
1:影響力とは
2:肉体の影響力
3:集落の影響力(前半)
3:集落の影響力(後半)
4:武力の影響力←今回
5:お金の影響力
6:情報の影響力 (評価経済的な影響力)(前半)
6:情報の影響力 (評価経済的な影響力)(後半)
7:影響力を俯瞰してみる

#幸せを生む影響力

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分業によって現れた「武力」

はがくん
はじまりました。「幸せを生む影響力」ということでどうも、はがくんです。今日もいつも通りゲストをよんでます、どうぞ。

いけまつ
恋愛小説家の池松潤です。

はがくん
どうも来てくれてありがとうございます。これまで影響力についてずっと考えてきて、狩猟採集社会から考える影響力(肉体の影響力)と農業社会から考える影響力(集落の影響力)ということで、体の魅力や村八分の話をしてきました。今回はSNSやインターネットがある現代からローマ時代くらいまで遡って、影響力を考えてみたいと思います。そこには「武力の影響力」があったと思うんですけど、池松さんその辺どう思いますか。

いけまつ
これって戦争の歴史でもあるわけで。小麦とかお米を作って富を蓄積できるようになってはじめて、職業軍人なる戦闘専門部隊がでてくるってことですよね。

はがくん
そうですよね。前回までの話では、農業社会になると家をもって農業をしながら作物を勝手にとる者を阻害しつつ、自分たちはコミュニティを作れるようになりました、と。そこでどんどんどんどん富を貯めていくと、ようやく分業ができるようになって職業軍人が現れたって話ですね。

いけまつ
そうですね、専門チームがはじめてここで出てくるってことですよね。狩猟採集社会では専門チームはできないんですよね。家をもたず流れ流れて生活してますから。だから武力でどうやって富を発展させてきたのかって話ですよね。

はがくん
そうですよね。

いけまつ
はがさんはローマ時代と聞いて、どうやって彼らは発展していったとみてます?

はがくん
思うのは、富を蓄積できるようになるとその富は奪えるんですよね。てなると、国を拡大するために弱い者からその富を奪うのが最も効率的だという残酷な時代があったってことなんですよね。

いけまつ
種族保存の法則で言うと、敵から略奪する、収奪するのは最短距離ですよね。

はがくん
いやそうなんですよ。小麦作るのに1年かかるわけですから、とってしまえば早いですよね。実際それをやりたかったかどうかはともかく、農業が上手い人よりも武力が強い人の方が収穫する能力があったというふうにもとれますよね。

いけまつ
ちょっと話飛びますけど、現在でいうと武力によってハックしてたってことですかね。

はがくん
あ~そうですね、ハックいいですね。武力によるハックか、野蛮ですね。

人類の発展、文化に必要だった「武力」

いけまつ
好きとか嫌いとか良いとか悪いとかじゃなくて、その当時を客観的にみれば武力によって影響力を拡大してたってことですよね。

はがくん
経済の効率性を考えれば当たり前ですよね。金鉱があれば奪った方がいいし、牧場として適してる土地があれば確保した方が自分たちは栄えるわけで、優先する国があって当然ですよね。

いけまつ
そうですね。僕的に言うと、アルビン・トフラーさんの「第三の波」っていう本が昔あって。要は情報革命の波の前が産業革命で、その前が農業革命でしたねみたいな話なんだけど、武力は産業革命のちょっと前なんですよね。宗教改革で十字軍とかにも関係してくるだろうし、すごく大きなターニングポイントだったと思うんですけど。武力をもつことによって軍隊のオペレーションのノウハウとか、戦略とか戦術によって成果がどれだけ出るかが決まったっていう。全く今までとは違う時代ですよ、ここだけね。

はがくん
そうですよね。狩猟じゃなくて人を殺すとか略奪に専門性をもった人たちは、それまでの時代では存在しようがないですよね。その人達も食っていかなきゃいけないんだから、お前働けよって話ですもんね。それが奪えるものがあるんだっていう現実を目の前にすると、ひどく合理化されてしまうというか。

いけまつ
性悪説による合理化みたいなところがあるのかなぁ。noteの平和な世界とは真逆の世界ですね。

はがくん
ほんとに、血で血を洗うって感じですからね。

いけまつ
仁義なき戦いですね。

はがくん
いやぁ仁義なき戦いですね。

いけまつ
でもそうやって考えると、この時代に武力は必要だったし、武力の運用方法は必要な知識だったんですかね。

はがくん
武力も武力の運用方法も、その帝国が栄えるためには必要だったわけですよね。我々が享受してる例えば哲学も、大きな都市国家とか帝国から生まれた文化を享受してるわけだから。これ、武力は完全に間違ってるとかそういう話ではないわけです。

いけまつ
そういうレイヤーではないですね。

はがくん
そう、そういう話じゃなくて、文化および国の発展に武力がとても影響力をもつ時代があったよと。それは知っておくべきかなと思いますね。

いけまつ
フォロワー数とかお金の力ではなく、武力が力であったというワンステップがここで入ってるってことですね。

はがくん
今の時代だと、武力っていうと野蛮な感じがするのはしょうがないですけどね。

暴力は最も多く決着をつけてきた

いけまつ
でも現実ね、アメリカの核の傘に入ってるとか守られてるとか第7艦隊が威嚇してくれるから、いじめられずにすんでるのはありますよね。

はがくん
そう、そうなんですよね。力が全くない状態で敵国がめちゃくちゃ強い状態だったらパワーバランスって保てないわけだから、こういう影響力も知っておくべきですよね。

いけまつ
そうですね。今日はなかなかシビアな話ですけど、避けて通れない現実の話ですね。

はがくん
そうなんですよ。1959年のSF小説に「Starship Troopers(スターシップ・トゥルーパーズ)」ってあるんですけど。これに出てきた言葉で、暴力はなにも解決しないっていう女子生徒に対して「暴力は、他のどんな要素と比べても、より多くの歴史上の問題に決着をつけてきた」って、ある教師がいうんです。つまり、暴力ではなにも解決しないかもしれないけど決着はつくと。

いけまつ
納得はしてないけど決着はつくってことだよね。

はがくん
真理だなと思って。

いけまつ
でも決着がつかないでずっと殺しあってるよりは、決着がついてそこで血が止まった方がまだいいだろうって考え方もあるよね。

はがくん
たしかにたしかに。よく考えるとそういう感じですよね、理に適ってもいる。

いけまつ
理想と現実の狭間の話ですよ、これはね。

はがくん
いやそうですよ、本当もう暴力なんてやめてくれって感じなんですけど。

いけまつ
結局弱い人が泣くだけだからね。

はがくん
うんうん。だからこそ、影響力についてはちゃんと知っておかないといけないよねって話ですね。

いけまつ
馬鹿とハサミは使いようっていうと笑い話になっちゃうけど、武力も使いようですよ。だから使い方間違えちゃいけないですよね。

はがくん
現代だと少なくとも核の傘に入ってる場合は、どっちも頭が相当馬鹿じゃない限りは使えない武力になってるんでいいかなと思うんですけど。

いけまつ
武力の使い方、要するに手段と目的を間違えちゃいけないって話なんだけど、これは現代にもいえますよね。

はがくん
めちゃくちゃいえますよね。

いけまつ
SNSの影響力と手段と目的、使い間違えちゃいけないってとこにも通じてんのかな。

はがくん
そうですね。SNSのフォロワー数で叩き合うとかあるかもしれないですね。

いけまつ
ここ難しいね。ちょっと話が飛んじゃいますけど、SNSの影響力を間違った方向に使っちゃいけないって、まともそうな話をして興味関心を引いてる人もいますからね。油断ならないですね~。

はがくん
いや本当ですよ、商売してますからね。

いけまつ
油断ならない。新しいカラクリってありますよね。そういう意味で言ったら武力も最初出てきたとき「なんだこれは!」ってなったんでしょうね。

はがくん
まぁそうですね。こんなに楽に資源は手に入るのかって思ったかもしれないですしね。

いけまつ
それが植民地主義とか植民地政策に繋がっていくわけですもんね。

はがくん
そうなると思想もどんどん変わっていくわけですけどね。白人が奴隷をもって当然だしその人たちを導いてあげなきゃいけない、なんて幻想が生まれたりして。

いけまつ
日本だったら黒船来航から文明開化のあたりで、江戸時代から明治時代になる頃ですよね。いや、日本も際どいところでしたね、植民地になりかけだった。

はがくん
際どいところでしたね本当に。なんとかここまでこれたのはすごいことなんですけどね。光をもって進んでいきたいですね。

いけまつ
はい、今日は「武力の影響力」についてでした。

はがくん
次回は「お金の影響力」で、今回の「武力の影響力」ともすごく深く関わってる内容だと思うので、ぜひ続けて見てください。

いけまつ
ありがとうございます

はがくん
はい、ありがとうございました。また次回もお楽しみに。

文章:鈴木鮎

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編集後記
第四回目はいかかがでしたでしょうか。
今回は「武力の影響力」についてお話しました。

農業により富の蓄積ができるようになりました。しかし、収穫できる量には限界がありますし時間もかかります。蓄積した富で戦う人間を養い集落を守り、富を奪い拡大していく。より強くより大きくより豊かになるために武力が必要でした。そうして栄えた時代があるからこそ発展した文化があり、今でもその恩恵を受けています。その恩恵をありがたく享受しつつ、武力のもたらす影響力にも結果にも思いを巡らせてみませんか。

次回は「お金の影響力」です。今回の「武力の影響力」と深い関わりがあるようですが、どのような影響力をもたらしたのでしょうか。


最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もどうぞお楽しみに。
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#幸せを生む影響力 #池松潤 #はがくん #stand_fm #武力の影響力




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