見出し画像

第三回・集落の影響力・後半 #幸せを生む影響力

このシリーズは「レーダーチャート式SNSアウトプット診断」の次世代バージョンを開発している最中の2人の想うことを、stand.fmからの書き起こしで連載していきます。

第三回目(後半)は、農業によって影響力がどのように変わっていったのかを辿ります。現代にも繋がる影響力がこの時代から現れてきます。

全7回予定のシリーズ、どうぞよろしくお願いします。

はがくん@独学を応援する
薬剤師薬剤師/薬局長/管理薬剤師
言わずと知れた独学だいすき薬剤師。仙台出身。90年生まれ。年間1000本ほどの論文を読破。みんなを元気にするものを作ってます。
池松潤(いけまつじゅん)
恋愛小説家/ 情報発信学・講演家/ アウトプットLAB主催 / サイボウズ式第2編集部。慶応義塾大学卒業後、大手広告会社員時代に雑誌コラム連載・ビジネス書を執筆。※登壇・イベント情報は⇒コチラ 


【幸せを生む影響力】シリーズ(予定)
1:影響力とは
2:肉体の影響力
3:集落の影響力(前半)
3:集落の影響力(後半)←今回
4:武力の影響力
5:お金の影響力
6:情報の影響力 (評価経済的な影響力)(前半)
6:情報の影響力 (評価経済的な影響力)(後半)
7:影響力を俯瞰してみる

#幸せを生む影響力

画像1

はがくん
はじまりました。「幸せを生む影響力」っていうことで、はがくんです。どうもよろしくお願いしますー。今日もまたゲストを呼んでます。はい、どうぞっ。

いけまつ
恋愛小説家の池松潤です。

はがくん
今日も来てくれてありがとうございます。今日は「集落の影響力」の後半、「知性のある影響力」なんですけれども、まず前半はどんな話でしたっけ池松さん。

いけまつ
前半はね、農業社会で集団生活がはじまって、同調圧力が生まれて村八分による統一にいたって、てね。狩猟採集社会のときとは違う新しい影響力の話をしてきたんで、その後半戦ってことで。定住して農業することによって、どういう影響力に変わっていったかってお話を今日はしたいと思います。よろしくお願いしますっ。

はがくん
よろしくお願いします。

いけまつ
お米がとれるといったらまず、秋祭りや豊穣祭ですね。

はがくん
ですね、祭り好きですもんね、皆さん。僕も大好きです。

いけまつ
それと、日本の場合だったら神社、ヨーロッパの場合だったら教会。豊穣祭と教会の影響力ってことをまず冒頭に。

はがくん
おいてね。

いけまつ
はじめましょうかね。

はがくん
はい、はじめましょう。

いけまつ
同調圧力の話って前半にしたんですけど、お米とか小麦がとれるようになるとどうなるんですかね、まず。

はがくん
まず前半の話からなんですけど、農業社会になって定期的にちゃんとお米や小麦がとれる状況にするためには、集団の中で明らかにルール違反するやつがいると邪魔になっちゃうんです。だから、そういう人たちを排除するところから同調圧力ははじまりました、と。で、定期的に収穫できる作物を作れるようになってくると、もう1年間の流れって固定されてくるわけですよね。そのとき、「今年はいっぱい作物がとれました。来年はもっととれますように」っていうことで「祭りだ!」となって、神があらわれてくるわけです。

いけまつ
要するに人の心を一つにするための装置ができたってことですね。

はがくん
そうそうそうそう。宗教とか神を信じてる人にはすごい嫌だと思われるかもしれないけど、冷静な言葉で考えるとそういうことですよね。

いけまつ
となると、豊穣祭とか収穫祭は、お米とか小麦とか作物の石高っていう新しい価値が生まれたから影響力も行使できるってことですよね。

はがくん
そうそうそう、そうなんですよ。

はがくん
それまでの狩猟採集時代は、作物ができたかとれたか狩猟ができたかできなかったかは、その日々の出来事でしかないわけで。石高のように、この時期までにどのぐらいの量がとれるっていうのは全く予想できない時代だったと。

いけまつ
ギャンブルだからね。

はがくん
もうギャンブル。とれるかとれないか、負けたら死ぬかもしれないし。

いけまつ
熊に喰われちゃうかもしれないもんね。

はがくん
いやほんとに、ある話だったと思いますよ。狙ってた獲物に後ろから逆に襲われたなんてよくあったと思うんです。農業社会になるとそういうのがなくなってきて、生きるために必要な量以上のお米がこの時期になったら手に入る、というのがわかるようになってきたんですよね。

いけまつ
なるほど、未来の収穫がね。

はがくん
そうなんですよ、未来の収穫。本当はまだないんですよ、まだないんだけど、「秋になったら、大丈夫!」っていうこの感覚ですよね。それが影響力になってきたんじゃないかなあと思うんですよね。

いけまつ
それってまさしく日本でいうと江戸時代とかの何万石とかさ、加賀百万石とかいうじゃないですか。

はがくん
そうですよね、まさに。

いけまつ
それが影響力に変わったってことですよね。

はがくん
そうですね。昔の土地に価値はなかったはずなんですよね。だけど、農作物がこの土地でこのぐらいとれるっていうのがわかると、急に土地は価値を持ちはじめるようになりますね。

いけまつ
その土地の一番偉い人だから、お殿様は加賀百万石の前田さんです、みたいな話になるんでしょうね、きっとね。

はがくん
ははーーーっていう感じになるわけですよね。

いけまつ
そうですよね。でもそれってよくよく紐解いてみると、要するに農作物を作るチームワークがあるからできることですよね。

はがくん
そうなんですよ。みんな好き勝手に物を食べるとか物を作るとかやると、チームワークって絶対生まれないですもんね。

いけまつ
そうですね。みんなで力を合わせないとなかなかね。

はがくん
ね、そうですよね。足をケガしたとか腰が痛いっていう人もいる中で、その村の田畑をより良いものにしようとすると、ある程度チームワークが必要ですもんね。

いけまつ
そうですよね。だって昔はトラクターとかコンバインとかないですもんね。人手しかないからなおさら大変ですよね。

はがくん
耕作に使う牛とかもみんなで育てないと育てられないですもんね。

いけまつ
あ、そうか。田植えのときに歌うたったりして、みんなでリズムを合わせてまっすぐ植えるようにとかやってますもんね。

はがくん
まさにおっしゃる通りですよね。そういった文化的なものが出てくるのも、この農業社会の面白いとこですよね。

いけまつ
やっぱりチームワークに統一基準を作らないと富が大きくなっていかない、統一されるから経済圏が生まれた、みたいなとこに繋がってるんですね。

はがくん
いや、まさにその通りだと思います。最初の話に戻っちゃいますけど、ある時期に米とか小麦がこれだけとれる!っていう、統一した思想こそがチームワークを生む源泉なんじゃないかなと思うんですよね。

いけまつ
バリューですね、それはまさしく。

はがくん
バリュー。そうですバリューです。影響力が形のないものにいよいよなってくるぞ、ということですね。

いけまつ
そうですね、形のないものにだんだん近づいてきましたね。

はがくん
そうなんですよ。最初の狩猟採集社会では、ウエストとヒップの話からはじまってますからね。子供を育てる力を見分けるためにウエストとヒップが重要だっていう話をしましたけど、それがどんどん形のないものに、そして今の私たちも理解できる「見えない影響力」に繋がってきましたね。

いけまつ
これ一言でいうと、未来価値が影響力になってきたってことですか?

はがくん
いい言葉ですね~、未来価値ですよ。

いけまつ
最近でいうと時価総額とかいろいろありますけど、未来の価値が影響力に関わってきたってことですよね。

はがくん
そうですよね、未来価値の特に「未来」っていう部分がすごく良くて。「影響力」と「未来」という形のないものが、ここでリンクするんですよね。

いけまつ
なんかやっと今に繋がる道が見えてきましたね。

はがくん
やっと今に繋がる影響力が出てきましたね。面白くなってまいりました。

いけまつ
今回の話をもう1回まとめてみると、「知性のある影響力」って最初にテーマをいいましたけど、知性こそが未来価値になり、それが影響力に繋がってるっていうことなんですか。

はがくん
まさにそうですよね。肉体だけでは存在すらしないものですからね。知性や人間が頭で認知できること、この未来こそが影響力になっていったんだっていうと、面白いですよね。

いけまつ
振り返ると、そのための装置として豊穣祭とか教会があったってことなんですかね。

はがくん
うん、そうですよね。一つにするだけじゃなくて強力にする作用もあったと思うんですよね。

いけまつ
そっかそっか。未来って危ういですね、形がなかなかみえてこないから。

はがくん
祭りや神様に祈る時間はみんな幸せを感じていたと思うから、そこでもっといい子供、もっといい社会、もっといい物、もっといい文化、を手に入れるために、人はどんどんどんどん成長していったわけですもんね。

いけまつ
まさにチームワークですね。

はがくん
まさにチームワーク、そして未来を見据えて我々生きてきたんだなぁって思うんですよね。

いけまつ
あぁっ、今回の話文字化するとやばいですけど、サイボウズの宣伝に近いねこれ(笑)

はがくん
全然そんな意図はなかったんですけど(笑)

いけまつ
なかったけど、slackとかグループウェアが出てくるっていうのはこういう背景があるってことだね。

はがくん
そうですね。そういうプロダクトを作れる人ってちゃんとわかってるんでしょうね。

いけまつ
なるほどね、そこにも通ずるってことですね、面白い!

はがくん
でしょうね。面白いですね。

いけまつ
じゃあ今回はそんな感じで。

はがくん
はい、今回はそんな感じで。

いけまつ
次回はなんの影響力でしたっけ?

はがくん
「武力の影響力」ですね。

いけまつ
また激しそうですねー(笑)

はがくん
激しそうですねー(笑)面白くなってくると思うんで、また次回よろしくお願いします。

いけまつ
はい、よろしくお願いします。

はがくん
ではまた、ありがとうございました。

文章:鈴木鮎

画像2

編集後記
第三回目(後半)はいかがでしたでしょうか。
前半の「排斥による統一」から後半は「知性のある影響力」のお話でした。

農業と神様は昔から深い関わりがありましたが、集団を一つにし、より強化する役割があったようです。現代と比べれば苦労は多いと思いますが、神に豊作を祈ることで人々の心を未来へ向けることが可能になりました。目の前にないものを信じられるのは、太古の人間が知性をもち、より良い社会を目指したからなのかもしれません。

さて、次回の影響力は人間になにをもたらすのでしょうか?


最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もどうぞお楽しみに。
音声で「幸せを生む影響力」を楽しみたい方はこちらからどうぞ!

はがくんのstand.fmアカウントをフォローして通知設定をオンにすると、配信のお知らせを受け取れます。いち早く聴きたい方はぜひフォローを!


#幸せを生む影響力 #池松潤 #はがくん #stand_fm #集落の影響力 #知性のある影響力 #農業社会




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?