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第二回・肉体の影響力 #幸せを生む影響力

このシリーズは「レーダーチャート式SNSアウトプット診断」の次世代バージョンを開発している最中の2人の想うことを、stand.fmからの書き起こしで連載していきます。

第二回目は、歴史をさかのぼって、10万年前の影響力を探ってみます。おっぱいを連呼している放送は後にも先にもこれだけでしょう。

全7回予定のシリーズ、どうぞよろしくお願いします。

はがくん@独学を応援する
薬剤師薬剤師/薬局長/管理薬剤師
言わずと知れた独学だいすき薬剤師。仙台出身。90年生まれ。年間1000本ほどの論文を読破。みんなを元気にするものを作ってます。
池松潤(いけまつじゅん)
恋愛小説家/ 情報発信学・講演家/ アウトプットLAB主催 / サイボウズ式第2編集部。慶応義塾大学卒業後、大手広告会社員時代に雑誌コラム連載・ビジネス書を執筆。※登壇・イベント情報は⇒コチラ


【幸せを生む影響力】シリーズ(予定)
1:影響力とは
2:肉体の影響力←今回
3:集落の影響力
4:武力の影響力
5:お金の影響力
6:情報の影響力 (評価経済的な影響力)
7:影響力を俯瞰してみる

#幸せを生む影響力

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はがくん
はいどーもー。始まりました「幸せを生む影響力」第2弾ですね。今日は「肉体の影響力」っていうことで、ゲストをお呼びしております。池松潤さんです。

いけまつ
どもー恋愛小説家の池松潤です。

はがくん
今日も来ていただいてありがとうございます。早速なんですけどSNSでの影響力、フォロワー数・いいね数・スキ数、そういうものが明らかに目に見える形になってきた時代なんですけれども、歴史を振り返って影響力について考えてみようという企画です。今回は「肉体の影響力」ついてお話をしていきたいと思います。早速なんですけど、時代を10万年、いや100万年ぐらい振り返って狩猟採集時代の影響力ついて今日は考えてみようかなと思います。

いけまつ
狩猟採集時代っていうのは紀元前ってことですか?

はがくん
そうですね、村とかも怪しい時代ですね。木の実を食べ、貝を集め、狩りをして、たまには肉なんか食いながらね、少数の人たち・家族で過ごしていたような時代を想定してます。

いけまつ
すんごい振り返るね(笑)

はがくん
(笑)人類がまだまだザコキャラだったときですね。

いけまつ
そんときの影響力ってなんだったんですかね。

はがくん
僕がリサーチが得意ということで、今日は論文を2つ持ってきてます。まずはそこから入っていこうと思います。いきなりで申し訳ないんですけれども、女性の体を見るときに池松さんだったらどこに注目しますか?

いけまつ
まぁ、目か胸?

はがくん
目か胸、そうですよね。ちなみにどっちかっていうと……?

いけまつ
まぁ一般的には胸じゃない?でも顔が先だからなぁ~。だから目って言ったんだけど、どうなんだろう。でも種族保存の法則でいうと胸なんじゃない?

はがくん
あぁ女性の象徴としての胸っていうことですかね。特に日本人は好きって言いますけど、やっぱり男はおっぱい好きですよね。見る人も多いと思うんですけど。今、体の魅力についてのいろんな研究結果が出てて、最新の技術を使ってアイトラッキングっていう技術ですけど。

いけまつ
ああ、ありますね。

はがくん
目線を追ってどこを見てるかがわかっちゃう機械を使って、女性の性的魅力は体のどういう部分に出てくるのかっていう実験があるんですよ。それでよくよく観察してみると、どうやら女性の体の魅力っていうのは、くびれの部分で決まると。

いけまつ
なるほどウエスト。

はがくん
ウエストですね。ウエストが細いとか太いとかだけじゃダメで、ヒップが大きくてウエストが細い。つまり、くびれがあることがいいだろうと。

いけまつ
あーなるほどね。

はがくん
これは太ってる痩せてるっていうのはあんまり関係なく、さらにさっき言ってたおっぱいの大きさっていうのは全然関係ないみたいなんですよ。

いけまつ
へーーー!

はがくん
実際に大きい人でも小さい人でもその魅力は同じだと。なんで、くびれがある人ほど魅力を感じるのか?っていうのは、答えを言うのもいいんですけど、池松さんなんでだと思います?

いけまつ
いや全然わかんない。くびれてる方がいい種族、いい子孫が残せるって本能が判断してるの?

はがくん
そうそう、そうなんですよ、そこなんですよ。つまり、くびれがある人っていうのは、骨盤が他の組織より大きいってことなんですよ。

いけまつ
なるほどねー。

はがくん
骨盤が大きいっていうことは子供を安定して育てられるっていうことですよね。大きくなるまで体の中で守ってあげることができると。

いけまつ
はいはいはい。

はがくん
原始時代において、これは近代までずっとなんですけど、子供が死んじゃうっていうのは人が死ぬ理由の中でなによりも大きいものだったわけですよ。

いけまつ
あ、弱いからね。

はがくん
弱いから。食べさせられないし、狩猟時代だったら連れていかなきゃいけないわけだから、自分が殺されるってなったら置いていくしかないわけですよ。

いけまつ
そうか、いまやっとイメージしました。はじめ人間ギャートルズってマンガがあったんですけど、そのぐらい昔ってことだもんね。

はがくん
そうそうそうそう。

いけまつ
そうかそうか。

はがくん
農業時代とか医療がある程度あるときも子供は死んじゃうわけだから、体重の少ない小さい子供って生きていけないわけですよ。だったら体の中でなるべく大きくしなきゃいけない。てなると、くびれがあって、骨盤が大きくて、太りすぎてても産道が小さくなってしまって子供が出てこれないこともあるわけだから、くびれのある人間を選んでただろうと。

いけまつ
なるほど。当然スキ数もいいね数もないんで、狩猟時代はくびれが影響力だったと。

はがくん
そうそう(笑)女性においてくびれが影響力だったと。

いけまつ
逆だったらどうなんだろう?男性だと。

はがくん
それもね、今回、研究結果を持ってきてるんですけど、

いけまつ
お!さすが!

はがくん
(笑)男性だと、やっぱり筋肉量が多いほうがいいだろうと。脂肪じゃなくて筋肉量が多い、かつ、腕とか足に筋肉量が多い人ほどセックスの回数が多くてモテたっていうことがわかってるんです。

いけまつ
アーノルド・シュワルツネッガーじゃないですか。ターミネーターですね。

はがくん
そう!男性としての強さは筋肉。ターミネーターは人工物ですけど(笑)

いけまつ
あ、そうだターミネーターは人工物だ(笑)シュワちゃん筋肉量多いもんね。

はがくん
シュワちゃん最強時代だったわけですよ。今ね、シュワちゃんがでてきた話はすごく丁度いいなと思うんですけど、肉体の影響力って遺伝子の影響力だけど、やっぱり今の時代でも魅力的なんですよね。くびれがある女性は美しく見えるし、筋肉ある男性はかっこいいし逞しいわけですよ。原始時代の影響力ってことで肉体の影響力についての話を今回してますけど、その影響力っていうものは、これから話していくどの影響力もですけど、ずーっと今の時代も続いてるものなんだぞと。

いけまつ
あーたしかにそうだよね。

はがくん
そういう話をこの企画ではどんどんしていきたいなと思うので、最初の影響力は「肉体の影響力」について話してみました。

いけまつ
意外でしたね。もうちょっと脳に関わる話なのかなーって。脳の中身に関わる、脳を表面上から見る話かなと思ったら、実は本能に基づく「子孫をどう残すのか」っていう話だったってことですね。

はがくん
そうなんです、ひどく合理的な話だなっていう感じなんですよね。男性も筋肉を使っていろいろ狩ったり、取ってきたりしなきゃいけないわけだから。

いけまつ
生き残るためにはそうですよね。

はがくん
それが魅力として僕らの体に染み付いてるっていうのはめちゃくちゃ面白いですよね。

いけまつ
どうなんですかね?フォロワー数が多いと欲情する人っているんですかね。

はがくん
いやーでもやっぱりフォロワー数が多い人は魅力的に見えますよね。

いけまつ
要するにお金を持ってるがごとく、なんか影響力という力があるように見えるってことか。

はがくん
さも肉体が強化されたかのような。

いけまつ
それは理屈があってますよね。SNSって言ってみれば人間の拡張を代行しているツールですもんね。

はがくん
まさにまさに。影響力ってまさに拡張ツールですよね。そういったところが絡んでくるんじゃないかなーって思ってます。

いけまつ
その論文のURLを番組内容のところに貼っといていてくれると嬉しい。

はがくん
はい、貼っときますんで見ていただけると。
(編集後記の後に載せています)

いけまつ
はがさんの論文ライフワークとしての真骨頂ですね。

はがくん
そうですね、これで興味を持っていろいろ論文を読んでくれる人が増えたら嬉しいですね。

いけまつ
勉強になったわ、ありがとうございます。

はがくん
次回は、村とか集落を形成できるようになった僕たちの影響力ですね。では今日はそんなところで、ありがとうございました。

いけまつ
ありがとうございました~。

文章:鈴木鮎

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編集後記

第二回目の配信はいかがでしたでしょうか。
今回は肉体の影響力についてお話しました。

狩猟採集時代の人類にとって、食料を確保するための筋肉や子供を産むために適した体は、生き残るために必須のものでした。

遺伝子にとって子孫を残すために合理的で必要な機能を残すのは当然なのでしょうが、それは今でも魅力的なものとしてわたしたちに影響を及ぼしています。

現代では実際の肉体だけでなく、SNSがさらなる人間の拡張ツールとして存在しています。その人の実態以上に大きくみせてしまう危険もあり、取り扱い注意ですね。

さて、次回の影響力は人間になにをもたらすのでしょうか?


✅引用
Dixson, Barnaby J., et al. "Eye-tracking of men’s preferences for waist-to-hip ratio and breast size of women." Archives of Sexual Behavior 40.1 (2011): 43-50.

Lassek, William D., and Steven JC Gaulin. "Costs and benefits of fat-free muscle mass in men: Relationship to mating success, dietary requirements, and native immunity." Evolution and


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#幸せを生む影響力 #池松潤 #はがくん #stand_fm

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