聞く人によって答えが違って、どれが正解かわからない

約10年間の中で新卒側も、新卒に教える側も両方経験してきました。
基本的に何もわからない新卒1年目は、特に不安も多いと思います。

その中でよくある質問に、
「わからないところを聞いたときに、人によって回答が十人十色で、どれが正解なのかわからない」
という質問があります。

これ、私もよく思いました。
メールを初めて書くときに、自分で書いて3人の先輩に添削を依頼しました。
1時間後くらいに帰ってきた添削は、どれも違って、余計にどうすればいいのかわからなくなりました。

そこから、10年ほど経って、今ならどう答えるだろうと考えてみます。

まず第一に、
「回答されたものは、"依頼した人にとって"どれも正解」
ということをお伝えしたいです。

当たり前だ思うとかもしれませんが、回答している人は自身の(多くは成功体験に基づいた)正解を提示しています。

したがって、どれが正解か、ではなく、どれも正解という前提に立つことが大事です。

その上で次に、
「何を正解とするかは"自分自身"
ということを覚えておいてください。

つまり、「どれも正解だけど、どれを選択するかは自分自身」ということです。
実際に困っているのは、「どれを選択していいかの材料が足りていない状態」だからです。

よく、「質問するときは自分なりの回答を持っていくのが良い」と言われますが、合わせて「なぜそう答えたのか、"なぜならば"を聞く」ことをやってみるのはいかがでしょうか。
最終的に誰かのものをすべて採用するか、いくつかを組み合わせるかは結果論であって、あまり重要ではありません。

一定の論理がないものは除外でいいですが、最終的な判断はこの論理が一番しっくりくる、という自分の感覚と照らし合わせて選択して全く問題ありません。

不安な方は、その結果を次は「こういうつもりでこうしましたが、問題ないか」と1名(優先度的には自分と一緒に仕事をする先輩)に聞いて、特にいくつか組み合わせた各論が総論として、大丈夫という許容範囲を超えていないかを確認するということを行うとより鮮明になると思います。

あくまで、自分なりの正解を見つける作業だと認識してください。

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