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Day3:変化の兆しをあつめよう!


この記事は何?

こちらの記事は、北海道上川町役場とデザイン会社グッドパッチが行う、2050年の暮らしを手触り感のある形で上川町で暮らす方々と描き、そこから現在を思考するNo Limitsプロジェクトの公式アカウント記事です。
今回の投稿では、5月22日に実施した3回目のワークショップ内容について共有します!

プロジェクトについて詳しくは、こちらのNoteをご覧ください。


1. Day3の内容と目的🔔

Day3は、

  • 個人ワークでやってきたインプットシートの共有

  • 未来社会変化仮説シートのつくり方説明

という内容で実施しました。

目的は、みんなのインプットシートの内容を理解できること、社会変化仮説のつくり方を理解できることです💪


2. 変化の兆しってなに? インプットシートってなに?

変化の兆しとは、次のステップで未来の社会への仮説をつくっていく「未来社会変化仮説」の前段階として、未来に大きな変化を起こす種となりそうで、今現在世の中に見え始めている小さな現象や事象のことです。
実際に世の中で起こっていることや現在の生活の中で見つけたもの(=変化の兆しのもと)を土台に、言語化・可視化していきます。
インプットシートは、その変化の兆しを集めるためのシートです。

変化の兆しを探索するにはいくつかコツがあります。

一つは、領域を絞らずに広い領域を探索すること。
今回のプロジェクトでは領域を絞ってしまう懸念はありませんでしたが、企業のみなさんとビジネス文脈で行うと、自社のドメイン領域に絞った探索を行ってしまうことが多いです。例えば食であれば生産・流通など、近いけど遠くないところに視野を広げてみることが必要です。

もう一つは、◯◯の量が増えた・◯◯の量が減った・◯◯の質が変わったといった、過去から現代にかけて数値的に変化したものに着目することがあります。

また変化の兆しをあつめるときのマインドとしては、質ではなく量にこだわって、力を合わせてたくさんあつめることを意識してください📝
変化の兆しといわれると難しそうで、また、確らしさを問われそうで質にこだわってしまう方もおられますが、まずは量を集めることが重要です。未来の兆しをたくさんあつめると、未来の可能性の幅が広がります
未来の可能性=ありうる未来の幅を広げることが、ありたい未来を見出すことの一歩目になります。


3.インプットシートの作成の仕方

今回は、8人でテーマを役割分担しつつ、「他の人の担当テーマでももちろん大丈夫ですよ」という形でやりました!
テーマは下記のようなものです。

✅ テーマ

  • 住まい

  • 家族、子育て

  • 仕事

  • コミュニティ

  • 移動

  • 医療

  • 福祉

  • 教育

  • 健康

  • 食事

  • エンタメ(娯楽・ゲーム)

  • メディア

その上で、変化の兆しのもとを集めるヒントとして、参照先も共有しました。ただ、こちらも「一応参照先を共有しますが、好きなところから集めたり、日常からの気づきを言葉にしたりももちろんOKです」という形で実施しました。

✅ 変化の兆しのもとのヒント


枚数としては、「目標10枚、最低5枚をお願いします」という設定にしました。1週間が準備期間であり大変だと思いつつ、インプットシートは質よりも量をまずは集めるところが重要だと思っており、「つくり込んで質の高いものをつくることを目指すのではなく、このくらいの枚数つくれるくらいの形でつくろう!」という形で実施しました🌞


4.NoLimits現状メンバーのインプットシートのご紹介

NoLimits現状メンバーである8人が作成したインプットシートを一部ご紹介します✨

キリンホールディングス株式会社が、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室との共同研究により、減塩食品の塩味を約1.5倍に増強させる独自の電流波形を開発し、この技術を搭載したスプーン、お椀型の「エレキソルト」デバイスを開発されました。この記事をもとに、医療機関や施設での食事提供で「食事」に楽しみを見出すことにもつなげられる兆しが捉えられました。


食についてはまったく違う方向からのインプットシートもありました!
それは高齢世代のおばあちゃんのつくってくれるご飯について。
寿司やラーメンなど外食的な和食が海外で流行していますが、もっと家庭的な「おばあちゃんのごはん」が世界的ブランドとなる兆しを捉えました。


仕事については、どんな田舎でも、海外出身の人と働くことが当たり前になる兆しが捉えられました。
上川町でも、農業などで海外の方々が来ておられます。まだ交流はあまりできておらず、町民との隔たりが課題感として捉えられていますが、当たり前になっていき、(自然となのか隔たりをなくす取り組みの基なのかわかりませんが)隔たりもなくなっていく兆しです。


ヘルスケアに関しては、投薬やメンタルヘルスなど、事務的な診療か対話をベースにした診療に適して進んできたオンライン診療がさらに広がっていくことについてのインプットシートです。
コロナ禍もオンライン診療を後押ししたようです。


住まいについては、住宅のモジュール化が進み、様々な形の「家族」が誕生し、その形にフィットした住宅設備や様式が、普及する兆しのインプットシートがあつまりました。
画像は、「IWI」が提案する伸縮することで組み立てられるタイニーハウスです。家が不要な時は折りたたむと棚になるということで、まさにその時々の必要に家の方があわせてくれるソリューションの例かなと思いました。


国については、国家の役割が国民の安全や福祉の提供から、多様な背景を持つ人々の共生を促進することに変わりつつあるという兆しを捉えるインプットシートがあつまりました。ポルトガル領マデイラ島では、共生がうまくいかない状態についての課題が見えてきているそうです。


今回のNoteはここまでにさせていただき、未来社会変化仮説については、次のNoteでご紹介したいと思います🙌


📣最後にご案内

1つ目の投稿がこちらです!

プロジェクトで目指すものや、「No Limits」というプロジェクト名に込めた思い、メンバー紹介をしています。
また終盤で、上川町とGoodpatchの紹介もしていますので、よかったら読んでみてください📕


2つ目の投稿がこちらです🌞

1回目のWS内容と、SFとは?SFプロトとは?について紹介しています。

3つ目の投稿がこちらです🐻


また、少しでも興味を持っていただければ、気軽にご連絡いただければと思っています✨!
「全部は関われなくても、ちょっとだけ関わりたいな」、「どういうことかいまいちわからないけど、興味がある気がするな」という方はぜひ、お気軽にX(Twitter)のDMよりご連絡ください✉️!!




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