不透明に穿つ月明かり


向こうへ満ちるは勇気ばかり
不毛で良いつらぬく気がない
嘘、不誠実、悪口、わたし
無等星偽わる罪は無し

いつのまにかに
雲上にいるは薄い朝陽

知るのは痛み
ふとした瞬間によみがえる
胸の奥の痛みがこみあげる
いつも会いたいと呼びかける
まだ粗い、心は、ひとみに宿る

あなたたちの存在はわたしの重力源
あたたかい光のみなもとは影を垂らし
やわらかい影をわたしは重たく引き摺る

敵ではないよ
ふたりはおなじだった
できれば愛を
むかしはおなじだった

2016/11/16 00:10

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