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ミュージカル「アゲイン!」 を終えて

11/20に
アゲイン!は無事千穐楽を迎えた。


フライヤー裏
フライヤー表

なんだか、終わったのか終わってないのか
もやもやした中で3日ほど経つ今は
午前1:00を少し回ろうかと言うところ。

企画を考えて(正確には思いついて)
1年3ヶ月ほどか。

キャスト集めからスタッフ集め
オーディションを経て本当に様々な人と会った。

プロデュースをし始めて
3年
早いんだから遅いんだから
7本目の演出となった今回。

大好きなミュージカルに踏みだした。

ただ、大好きと言っても
僕が見たミュージカルは日本よりも
海外の方が多い。

千穐楽を劇場で観た方は知っていると思うが
その中でスタンディングオベーションを
お客様がしてくれた事は
とても嬉しかった。

東京の小さな小さな劇場で人々が立ち上がり
(もちろん流れ的にしたお客様もいたけど)
役者達に惜しみない拍手を送る姿は
その瞬間よりも
こうして、振り返った時の方が感慨深い。

ここからは演出してて感じた反省と今後

ここだけの話だが
本当に心から
向いてねーなと思いながら
稽古場に行く瞬間もあった。

僕は未だにお芝居と言うものがよくわからない。
いや、やりながら本当にわからなくなっていくのだ。

俳優として生きている時は
自分のこれって言う道を提示してそれが違えば
その演出家の色に食らいついて踠きながら舞台に喰らいつけたのだが
演出家は
その様々な俳優と対話して自分色をつけていかないといけない。
いや、正確にはつけたいからやっているはずなのだが、僕は未だ自分の演劇の答えが見つかっていないのかもしれない。

お芝居の感動って
僕は観る作品によってかわる。

その時の自分の人生のコンディションに凄く振り回される。

そして、その感覚は僕にしか理解し得ない。

ただ、一点信じれるのは
どんなに同じシーンを見ても
本当に心が動いてると
いつでも感動できると言うことだけ。

目を観たらわかる人もいるし
動きを見たらわかるって言う人もいるけど
僕はぼやっとしてても
そんな時は、目が覚めてしまう。
楽しくなっちゃうんだ。

舞台演劇とは生物(ナマモノ)なんだと信じてきた。
でも、僕が好きな俳優達はその先を遥かに歩いてる。
今回の脚本で実は1番響いているのは

「無骨に見えて技術がある」

これなんだな。

ただ、その場を感じて動くのは
とても素敵な事だけど
その感じだものを表現する知性と肉体がないと
何も見えないのだ。

演出と、言う立場はその補填であり、よりそう見えるように組み上げて行くのが仕事だ。
そう思える現場だった。
僕自身の話をすれば
ものすごく優柔不断なのだ。

優しいと数々の人に言われるのは
「お前の意志を持て」
の裏返しと言うことも重々承知している。

今回のカンパニーは実にお芝居が好きな人間が新人から大御所まで集まった。
そこに関してはまず、常々思っている
演出の7割はキャスティング
残りが稽古とお客様が入った本番、それから
本の読解。

本当に素敵なキャストだったと思う。
その中で何がしたいのか。

アゲイン!が終わった今でも本当はわかっていない。

キャスト、脚本、音楽監督、歌唱指導、振付、照明、音響、舞台監督。

全員と話したからこそ思うが
誰一人同じじゃねぇ。
本当笑っちゃう。
当たり前なんだけどそこにものすごく腐心した。

それぞれの言いたいことは間違ってないけど
極端、真逆の解釈すらある。
答えを出す、出さないに関してもそう。
それを、気持ちを宥め煽て時にスカし時に熱量を持って接して、泣きながら話して。

僕が観たかったものは何なのか
観たいものとは、なんなのか。
小劇場にしてはおもっいきり予算をかけてみたが
それでも足りないと言われ、心底悲しくなったりもした。

このまま、悲劇のヒロインで続けるのもアレなので整理してみようかな。

この物語は何度なくおもっているが
毎日に疲れた人に観てほしかった。
誰かの歯車にならないと世の中は生きていくのが難しくて子供の時にはわからなかった
夢を叶える事の難しさを知り諦めた大人に
届けたかった。
だから、全員がプロローグでそれぞれを抱えて歌う。
お金に仕事に恋愛、育児。
心配ごとは山のよう。
本当にそうで、あのシーンはそれを深く持つ。
それだけあれば良かったんだ。

1-1
それを象徴するのがマチコ
夫が亡くなり財産もなく娘と小さなアパートで過ごす。毎日パートで疲れた主婦。
その中で生きがいは子供との時間。
ここに、もっとマチコの夢を押し付けてもよかったのかもしれない。
その中で子供のためにと頑張っていたその当人から、一人暮らしをする。
つまり、もう必要ないと言われ衝撃を受けるのだ。
だからこそ娘が出た後に泥棒がはいられたら、一人が寂しくなったらと歌うんだけど、あれはマチコの中の言い訳だとも思ってる。
実際、に言われて本当に言いたい事でなく
自分を正当化させるためのもの。
それが、曲中でうまくリンクしていて
春子はそれを知らない
春子なりの苦労はあったと思うが
それは、子供の範囲の苦労だ。
大学にも自分のお金で行っていない。
春子のバイトする理由は認めてもらえる
形が親元を離れるって言う事だったんだと思う。
別に嫌だから出ていくんではなくて。
春子は優しいから言えない。
母親が頑張ってくれた事は知っているから。
もしかしたら助ける事が目的でバイトを始めたのに、それすら見てくれない認めてもらえない事に悩みを抱えたんじゃないかな。

1-2
場面は変わって武藤と氏原
ここの氏原役の笠倉さんのものすごく凄いところは電話終わりのため息。
自然すぎてお客さんにはわからなかったと思うけど、あのため息は電話相手につかれたのだけでなく自分の本当にやりたい仕事はこれじゃないなんだ。笠倉さんとは氏原のキャラがクッションとして存在してるけど本当はかれがなにをやりたかったのかも一時期突き詰めようとした。
そこで、僕が突き詰めきれなかったのが反省だ。
ここで、出てくる武藤もそうだが
作品的にはアンチテーゼな役の武藤だが
実は彼が1番やりたい事にしっかり向かってる。
広告代理店と言う激務ながらもお金は補償が手厚い仕事を辞めてまで彼はここの事務所に自らの足で出向いてる。
だからこそ、彼は仕事への不満を一切吐かない役なのだ。後述するが、後にやりたい事をやっても苦労する場面がこのシーンに布石として打たれているのが実はこの脚本で素敵なところ。

そして、ユキの登場。
ユキはマチコと対比の役。
周りを捨て、自分の孤独を選んだ人間だ。
ここは、演出意図が明確にあり
途中ユキを支え続ける差し出すものに全て寸分狂う事なく、物を差し出す姿がある。
孤独は一人ではなし得ない。
見えない誰かが支えているのだ。
そして、武藤が経歴を吐き散らかす場面でユキは
うがいしていた水を蓋付のコップに吐き捨てる。
そんなものはとうの昔に見えないところにしまったと、そして言う。
大事なのは経歴や実績でない、今だと。
これからだと。
ここは僕の思いを陽平が汲み取ってくれたと思っている。
(本人に確認してないから想像だが)

1-4
ここが今回の演出でもしかしたらミスったと気付かされた場所。
登場人物は
藤、大原、国枝、マチコ、野口

藤役
ほのかにはもっと苦悩を提示すればよかった。
自分のやりたいものとそこで揺れる過去の美化された思い出。
若い時には歌ってるだけで良かったけど27歳を迎える彼女はそれだけじゃ生きていけない年なんだ。
だからこそ、プロローグで彼女は野口に対して隠す。自分の本当にやりたい事だから。
夢は簡単に語れない。
だって実現は自分でしか出来ないから。
ほのかは自分の俳優という道にも迷っていると聞けたのは稽古がはじまってから大分経ってからだった。もっと重ね合わせてあげれれば更なる答えが見えたかもしれない。

大原
あやこさんは勘がものすごく良い。
でも、勘がいいって生まれ持ったものじゃなくて、いっぱい傷ついてきたからだ。
そして、傷ついてきた分慎重だ。
相手のセリフが出てこないと止まる。
基本、相手が出てこないと繋ぐのが正義だと思っていた僕のには新鮮な出来事だった。
だからこそ、国枝とのやりとりのテンポが遅くなる。最終的に削る形で伝えたが、そういう細かい詰めを勇気を持って伝えなかったのは僕が勇気をだせなかったし、信じられていなかったのかもしれない。
ただそれは誤解でこの座組みで誰よりもこの作品に真摯に向き合ってくれたのはあやこさんだったのだ。
僕が寂しいと思う時にふわっとやってきて話しかけてくれお菓子をくれ一人じゃないよと言われた気がした。
だからこそ、マチコに寄り添う大原と言うポジションにあやこさんがいてくれてよかった。
観たい絵という単語が座組みで何度もでたが
M12の千穐楽は(それ以外も稽古中幾度となくあるけど)本当に素晴らしかった。
これは後回しにできない。
2歩。たった2歩だけど国枝に寄り添う大原が最も重要なシーンだったと思う。
セリフじゃないのがすげぇ。
いや、セリフもやべーんだけど。

ここからは
国枝。
国枝の演出において
はるかの良いところを出し苦手な部分は消そうと思ってたんだけど、結果として本番が近づくにつれて向き合わないといけない課題がみえた。
反省としてあるのは
国枝の家族の在り方。
最初に話した時、大原=家庭に抱えている闇がある。設定から国枝は逆の方が良いと思うと言う提案を受け入れてしまったのだが
ここは、自分が心底、浅かったと思う
違かったんだ。
国枝も抱えていた方が良かった。
家庭で抱えている育児の問題。
国枝が三森に最初にプロローグで話す塾問題は彼女の自分の人生への後悔。
ここを持つから、マチコの提案に最初に大きく悩む人物でありマチコがアゲインする事を難しく直感しないといけないシーンで
あまりにもイケイケに物事が進みすぎた。

マチコを深く抉るためにはもっと苦悩を持たせてスタートするべきだった。

ただ、それでも、後半のシーンでマチコに対して違和感を持って稽古をしてくれたのはハルカの感性だと思う。
やり直せるなら俺もアゲインしたい。

以上の要素から
1-4のナンバーに向かうまでをもっと
深い中であげるべきだったと。
どうしてもナンバーにダンスがあるし物事に勢いをつけて、後から落とすと言う浅い考えだったために歌稽古ばかりしてしまった。
反省だ。

それから野口。
漫研と言うこの作品におけるステレオタイプをここではステレオにしすぎたのでないかと反省。
触られた反応やおばちゃん達に対する反応はあったけど彼のストーリーに照らし合わせれば慣れないバイト、こないマスター、好きだけど近づけない藤、ストレスは死ぬほど抱えられた。
あゆむが座組み最年少だったし
僕自身が漫研を決めつけすぎていたのかもしれない。
リメイクする際は是非拘りたいと思う。

1-5
変わって合唱部員が増えていくシーン
ここでもそうだったのだが
岩倉と坂本がエネルギー豊富すぎて
流してしまったシーンだった。
帰結はプロローグなのだが
登場人物としては
坂本としか話してない岩倉の訪問と言う単語。
これ、坂本だけじゃないんだよね。
もっとめんどくさい人もいただろうし
たまたま坂本だったからあのエネルギーが出せただけで、彼自身公務員という立場で
やりがい、生きがいに自問自答をもっと
抱えてもらう方向にもっと僕が早く気づいていれば、悠くんの事だから更にすごいものを出してきたのかも知れない。
役者を輝かせるのが仕事なのに
何やってんだ俺。
ごめんなさい。

坂本にも同じ事が言えて
全てを楽しめると言う小野沢さんの
圧倒的経験に成り立つ言葉を坂本に重ね合わせてしまったのが反省点だ。
しかし、小野沢智子と言う女優の類稀な力であそこまで昇華させてしまうのだから頭が上がらない。
そして、それ故に悔しいところである。
気づいて話せばさらに提案を重ねてくれる女優をエネルギーと経験のみで立たせてしまったのは愚の骨頂だ。
今後もうちのカンパニーに是非関わって欲しいしまた一緒にやりたいと心から思うのでここに記しておく。

三森
ここで登場する三森は凄い。
ギリギリの発声の中でちゃんと1番後ろまで届く技術がある。
そして、1-6にもつながるが
ちゃんと彼女は細かく主張し続けているのだ
はっきり言って演出をかけていない
泉鮎子が発想の中で僕の想像がはるかに追いつかないところを演じきってくれていた。
舞台上で、存在感を出し入れする力にも長けていた。
願わくばリメイクの際には彼女の苦悩も
ねじ込みたい。

1-6
だからこそ
マチコをイケイケに導いてしまうし
ご都合主義で進んでしまった。
1人1人をアゲインさせるために
マチコも苦労を少しでもさせていけば
後々の裏返しで全員の信じていたのに、、
と言う視線が生まれたんじゃないかと反省する。
でも、これは悠くんがアゲインするってすごく大変なんだよって伝えてくれるまで気づかなかった。
(座組みにだけ届け)
自分の思慮の浅さに辟易するわ。

1-7
ここは大学生が初めて登場するシーン
沖田、一ノ瀬とそれぞれやりたい目的がある中で春子が少しの不安を吐く。
ここに関しても沖田、一ノ瀬を親友として捉えてしまったミスがある。
出会ったのはほんの半年前の人間にどうしてその苦悩がわかろうか。
台本上は役者は春子をしっているが
ベンチに固定せずもっと動かしてあげればよかった。
セット都合もあるが、セットプランを作ったのは僕だからそこの時点からやり直すべきだった。
ただ、個人的にやりたかったのは
一ノ瀬がものを食べる演出。
これは、彼女の自由気ままな部分と
執着を表したかった。
彼女にとって音楽は三大欲求と同じぐらい
ハートがあって、それ以外は厭わないと言う僕なりの捻くれたメッセージ。
役者、脚本からの提案で僕がこれを伝えきれず消してしまったが悔いは残る。

沖田にももっと図々しさを持たせることによって深みが変わったかもしれない。
沖田って役は若い。
作中で誰よりも思慮を浅くした方が良かったかもと思う。
浅いってのは馬鹿って事でなく知らない事が多いって事。
だから、教科書に頼るし、それが正義だと行動する。
廣田萌奈は21歳と言う年齢を全く見せない技術があった為、普通すぎて脚本のそこに僕が踏み込んでいけなかったんだなと思う。
彼女の役割は友達とのアゲイン。
そこにもっと愚直に動くよう導くべきだ。
反省。

1-8

久保田
コニタンさんは
えげつなかった。
正直、途中まで忙しすぎて
セリフが出てこない時や歌が出ない時もあり(もろもろキー変更や、そこに対するケア不足だが)話せることも話せず、放り出してしまった。僕自身、男の思考回路を理解できず表面でしか提案できずに不信感しか持たせられなかった事に怯えていた。
自分が踏み込まないのに開示してくれるわけもなく、それなのに全力で作品に取り組み
「今日からはアゲインだけに集中します」
と言った小西さんの集中力に言えることは何一つない。
ただ、間違いなく言えるのは
出てくださって本当によかったと思うこと。
「あのたこ焼きや娘が好きだったんだ」
このワンフレーズに込められた想いは
生で聞いた人には全て伝わるんじゃないかなと思ったくらい情景がうかんだ。
ここまで、書いてて思ったけど
コニタンさんに聞くべきは
どうしたらもっと良くなるかわからないです教えてください。
だったんだ。
強がると霞む。
決めつけると停滞する。
反省。

春子
ここの春子は見ていて愛しかったと共に
寂しさをもっと一人でできる時間を与えるべきだった。
友達にすがったものが目の前で自分を出さないために流されて聞いてくれる人がいない中でいつも一人になりたい時に来るベンチ。
いろいろな形があったけど
僕は叫んで一人でどうしようもなくて
足を抱えて泣きそうになる寸前の春子にしたかったんだなと今思う。
泣き出した稽古もあった。
そこで、その気持ちを大事にして
でも、2-2があるからね
と言えたらよかった。

1-9
漫研達
この子達は
お客様に本当に愛されたと思う。
テーマソングである
チェリーレジスタンスを一度も外さなかった
力。
古川君とはさしで話したかったな。
本番を抱えて後から合流する彼のメンタルケアをもっと大事に。
きっと、彼は僕と同じでめちゃくちゃ繊細だし知力も高いと思う。(後ろは自戒も込めて)
でも、知力が高いことは決して良いことばかりでなくて彼なりの苦しみがあるんだよね。
これは、演出でなくプロデューサーの仕事か。
でも素敵でした。
とても。
プランニング聞いた上でじっくり組み上げる事が必要と強く思った瞬間をくれた俳優だったな。


証君は最後まで悩んだよね。
きっと。
コミニュケーションって人によって深める進度と深度が違うし、恐ろしく人に話しかけるスピードが速い反面、頑張ってくれたことも多かったと思う。
その中で1番童貞に魅せてくれた郷に感謝しかないよ。
ルックスも話し方も。
後はもっと俳優としての遊び心を
育めるよう導く事をこれから勉強します。
また、やる時よろしくね。

野口
ここのアユムのいかたとても素敵だった
オタク独特の早回しを一人で研究してくれたんだなって勝手に思ってます。
だからこそ、変わらぬテンションで新鮮にトライしてくれたんだなって。

1-8については
音楽をもっと足したかった。
そこに尽きる。
本当にレミゼみたいに
全員出したかったよね…
打楽器も弦楽器も使いたかった。

革命のアンサンブルだけでも雇いたかったわ。笑

1-10
そして、ここで改めてユキの事務所のシーン
イライラして帰ってくるユキが
合唱団に潜入を命じる物語の承のシーン
短いスパンの中での
キャオリン(麻生さん)の切り替え力に脱帽。
セリフを足す事なく
きっちりと手紙を読み、そこに至る
思考回路。
脚本的には強引だけど
あのシーン喋ってないユキだけを追うと
ものすごく丁寧なんです。

一方で武藤と氏原の送られてくる音源に対する、音楽事務所に対するアンチテーゼ。

おいおい、どうやって両方みせんだよ。

難しい脚本渡してくれちゃってさ。

2回見ないとわかんない作品にしてしまったのは僕の不足だ。

一度しか見ない人のためには
ユキに光を当てるべきだったのかもしれない。

1-11
ここは物語で初めて全体が自己紹介パートを終えて導入するところ。

それぞれを光で抜いて際立たせたかったし
本来であれば平田オリザ氏の作品のようにざわざわしてる中で声を抜いて行きたかった。
音響も含め(ピンマイク強引に入れればよかった)演出家のエゴを断念したシーンでもある。

ざわざわする環境って言うのが
後のマチコがコントロールできない状態につながるんだよね。

ノイズを排除する方向に、踏み切ったけれども後悔が残る。

だってざわついてないと一緒の部屋でいる中をお客さんが除いてる気分になれないから。

みせたいのは人間達が生きてる中で
それぞれが想いを持ってるって事。
そして、必ずしも同じカンパニーだから全員が同じ方向をみてないところ。
同じ方向しか見せれないのは宗教と一緒だ。

僕はそれぞれが自分の哲学で話せる人が好きだから。

そんな想いを持っていた。

そして、全て責任を持つのであれば
M3のボイス
ステージ全部を使って
ピンマイクで歌わせたかったな…。

M10は
僕が見たい絵をみんなで作ってくれた
自信を持ってできたと言えるシーン。
好きだった。

1-12
久しぶりの親子のシーン
不穏な面持ちを持たせたのに
マチコを演出しきれなかった。
いや、むしろそれなのに
エリカさんは凄くやってくれた。
うまくいかないのを子供にも隠さないといけない葛藤。
春子も、なんとも言えない表情で部屋に
逃げ込むように入る。

おやすみ、の一言が毎回違うのは
舞台ならではで片付けちゃいけなかった。

一人で始めたけど不安を抱えてそれでも尚子供への想い。

ト書に微笑むって書いてあったけど
陽平とそこ話したいなぁ。

1-13
この作品で最も難しいナンバー
ここばかりは
役者を信じるしかなくて
ミザンスを決めたくなかった
拘りポイントだった。
でも、決めなかったせいで本番、役者達を最も不安にさせてしまったのだから
演出ミスだ。
ただ、感情を支持するのは愚の骨頂だと
僕は思う。
けど、持っていって欲しかった感情はあった。
それが、きっと全員その場で悩んで戦って欲しかったとしか伝えられなかったのは
完全な語彙力不足。
一幕を振り返って
スタートからこの曲まで話し合えてれば
もっと役者がいつでもそこにたどり着ける気持ちになれたのかも知れない。

答えを探し続けたいと思う。

一幕までの振り返りで
とりあえず、今日のnoteはおしまい。

なんだ、2時間もかかったなぁ。

時刻は午前3:18分

まだ明日もやらないといけない事あるから
落ち着いたら二幕へ。

結局、お前は何がしたいんだは
半端なまま床に着く。

演出
吐き散らかし自戒ノート。









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