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【講演レポート】採用コスト9割削減!入社意欲の高い応募者増加に成功した、ルタオの「採用の秘訣」に迫る

本日は2022年6月 30日(木)にケイシイシイ様と実施したウェビナーをレポートでご紹介します。

この記事は5分で読めます。

登壇者のご紹介

株式会社ケイシイシイ 経営管理部 総務人事課
鎌田 将裕 氏

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ケイシイシイ 経営管理部にて人事・労務に関する領域を幅広く経験し、DX化を推進。
採用ではオウンドメディアを立ち上げ、マーケティング要素を追加。最小限のコストで質の高い母集団形成を行なえる仕組みを構築し、コストや工数の大幅削減を実現。

株式会社No Company 代表取締役
秋山 真 氏

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2016年にスパイスボックス新卒入社。2年間デジタルマーケティング領域でプロデューサー経験を積んだ後、2018年に採用コミュニケーション事業部を立ち上げ事業部長に就任。SNS起点の採用広報ソリューション開発や企業のオンライン採用、採用DX化などを支援。2021年10月にスパイスボックスの子会社 No Company,incを立ち上げ、代表取締役に就任。

1.昨今の採用や求職者に変化はあったか?

秋山:まず、学生の就活生に対して変化を感じることはありますか?

鎌田 将裕 さん(以下、敬称略):働き方に対する注目度が上がっているように感じます。もちろん給料やキャリア面への関心はありつつも、育休や時短勤務、有休取得、時間外労働についてなどの働き方についての質問は多くなりましたね。入社1~3年目の社員と話していても、「こういう風に働いていきたい。」という声をよく聞きます。

秋山:採用市場についてはどのような変化がありましたか?

鎌田:ソーシャルメディアの影響力の強さを実感しています。求職者は、自分の力で知りたい情報を調べられ、企業側も自分の力で自社の情報を発信をできるようになりました。ナビサイトへの広告掲載以外の手法として、現在はソーシャルメディアを使った自社発信ができるので、北海道を拠点とする我々のような地方の企業にとっては大きな変化でした。

秋山:学生が日常的に使っているSNSなどをタッチポイントにしていくことで、大手ナビサイトだけに頼らない採用ができますよね。

鎌田:ナビサイトで募集をすると1,000名以上の学生からエントリーをいただけるので、大変ありがたいのですが、実際には20〜40名ほどの採用になるので、ナビサイトの力が強すぎるあまり、人数を絞る工数が発生していました。私自身、担当領域が人事領域だけではなく総務なども含みますので、リソースを割くことに苦戦していました。また、学生からしても、興味のない企業にエントリーをして、選考に進むことで時間を無駄にしてほしくないなという想いもあり、まずタッチポイントの見直しを行いました。ナビサイトからは一度離れ、オウンドメディアを立ち上げることで、本当に自社を受けたい学生さんと出会えたらお互いにとっていいなと。

秋山:ナビサイトに頼らないことによる失敗は考えましたか?

鎌田:採用部門は、採用人数などの「数字」を明確に持つので、怖さはとてもありましたが、学内セミナーには積極的に出るなどリスクヘッジはしていました。

秋山:始めるにあたって、社内の理解はどのように得たのですか?

鎌田:北海道内で他社が取り組んでいる事例も少なく迷っていましたが、私自身はコロナ禍になる前から実施したい気持ちがあったので、実はいつでも提案できるように資料の準備はしていました(笑)。そして、ヒアリングなどを通して、まずは若手の社員から巻き込んでいきました。

2.具体的な施策~自社サイトからの応募が急増~

秋山:実際に取り組んだ施策について教えてください。

鎌田:まず、「採用モデルチェンジ」の実現を掲げ、2つのことを実施しました。

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①「一括採用から通年採用に」
学生さんの学年を問わずに、いつでもエントリーできるようにしました。

②「自立と内製化」
ナビサイトや外部サイトを頼らずに、自社だけで母集団形成をできるようにしました。

結果、採用工数の削減や、経費構成の見直しにもつながったため、マーケティング予算に回すことができました。また、ホームページを作れるサービスを利用しながら、自分たちで社員インタビューコンテンツを作り、自社サイト上で情報発信しました。

秋山:コンテンツ発信のネタ作りで気をつけたことはありますか?

鎌田:「THINK for HR(※)」を使い、他社のインサイトやエンゲージメントしている内容を理解した上で、自社の魅力を紐づけていきました。

(※)「THINK for HR」とは
SNS(Facebook、Twitter)上のエンゲージメント(「いいね」や「リツイート」「シェア」「コメント」などのアクション)データを定性、定量の両面で収集、分析することができるソーシャルリスニングツールです。企業が使用することで、自社が知りたいトピックに関して、SNS上でどんな投稿や記事がどれほど話題になっているのかをタイムリーに把握できます。また、ツールに加えNo Companyの専門アナリストによって、SNS上から拾い上げた生活者インサイトを生かした採用広報施策の設計、実行までを一貫して支援します。

秋山:会社側と、学生とでは共感する内容にズレがあったり、その時のトレンドによっても変わったりするので、しっかりとインサイトを踏まえた発信は重要ですよね。

鎌田:他にも、SNS(Twitter、Instagram、note)を立ち上げ、求職者から共感されるタッチポイント自体も増やしました。どのSNSも自社サイトに流入できるよう設計しているので、今では自社サイトからのエントリーが大半という状況になっています。

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各SNSの使い分け
Twitter→Twitter広告用のアカウントとして使用。
Instagram→ブランディング寄り。クオリティーの高い写真で視認性に訴えかける。
note→Q&Aなどを記載した社員インタビューを写真付きで詳細に記載。

秋山:自社サイトだけをどんなに改良しても、タッチポイントが増えなければ閲覧にもつながらないので各SNSの使い分けが重要ですよね。SNSはどの会社でも無料で始められるのでおすすめです。

3.採用活動の変化から得られた成果

秋山:実際に得られた成果についてもお伺いしたいです。

鎌田:これまでのエントリーは北海道の方がメインでしたが、今では全国に幅が広がり、中途採用では九州から来てくださる方もいました。この方も自社サイト経由でのエントリーだったため、採用単価は0円になります。自社サイトに切り替えたことで、エントリー数は200名程度に絞られましたが、最終選考に進む方が多く、内定承諾率も20%だったのが40~50%に上がっています。結果、工数や採用単価が9割改善しました。

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4.今後取り組みたいこと

秋山:これから実施したいことはありますか?

鎌田:SNS広告を打ってみたいので準備中です。また、コンテンツに関しては、実は学生だけでなく、中途の方や社内の人も見てくれているので、設計にはより力を入れていきたいです。また、全国にある他のグループ会社とのコラボレーションもできたら面白いなと考えています。

秋山:ありがとうございます! 最後にメッセージがあればお願いします。

鎌田:オウンドメディアやSNSの立ち上げ・運用は実際にやってみると思っていたよりも楽しく、数字にも出るのでワクワクしました。ぜひお試しなどでも施策を実施していただいて、肌で感じて貰えればと思います! 私たちのナレッジが皆様のお役に立てれば幸いです。

お知らせ

■ 7/28(木)開催セミナーについて

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江崎グリコ株式会社の藤川様をゲストにお招きし、採用担当者向けにセミナーを開催します。
下記について講演しますので、少しでもご興味があれば是非お申込み下さい!

・採用を取り巻く概況の変化と、その中で Glico が意識していること
・Glico が採用マーケティングが必要だと感じた課題・背景 
・これまでに実施した採用マーケティング施策と成果 
 
例:新たな「ターゲット像」を明確化するために何を行い、採用活動にどう寄与しているか?など
・今後の課題や取り組んでいきたいこと

※Glico 藤川様へのインタビュー形式で講演します。

▼お申込みはこちらから

https://share.hsforms.com/15gu82yMhQ9iaT6t179qWxg5l1au

THINK for HRについて

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No CompanyではSNSデータを起点に、企業が求職者に共感されやすい切り口の発見と、そこからの採用コミュニケーション戦略策定〜コンテンツ制作〜広報を、企業の新卒/中途採用・組織/人材開発担当者向けに支援しております。
「THINK for HR」の詳細や採用マーケティングの具体的なソリューション・実績について知りたい方向けに無料で個別相談会を実施しております。
もし、ご興味があれば下記URLからお気軽にお申し込み下さい!

https://share.hsforms.com/1bvfFNdWpT72Lo3DvhSHZqw5l1au

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