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MFF実践編#1:知り合いのビジネス立ち上げ支援をすることになった!

先日のこと、仲のよい友人から、共通の知人である「先生」が本業ビジネスを拡大するために、オンラインサロンならぬオンライン/リアル兼用のナレッジトランスファー型サロンを開きたいと言っている、是非強力してほしいという依頼を受けました。

ボクにとっては、願ってもないチャンス。自分の「マーケティング・フレームワーク・フロー(MFF)」をIT、不動産賃貸業以外で試せます。二つ返事でOKしました。

報酬はプライスレス。プランニングに参画でき、この「先生」のサービスを優遇価格で受けることができます。自分が知りたい内容もメニューに盛り込むこともできそうです。また、 直接的にお金を得るわけでないので、税金も取られません。大変いいスキームですw

この「ナレッジトランスファー型サロン」のカットオーバーは8月下旬、それまでに、サロンの方向性、競争優位ポジションの確立、コンテンツ、ならびに集客方法、この先生のバックエンドサービス販売までつなげるプラン策定を行います。

この一連のプロセスをnoteのシリーズとして書いていきたいと思います。具体的に書きたいのですが、サービスイン前なので、サロン内容やカテゴリは書けません。その分、背景にあるプランニングの思惑が中心になると思います。サロン内容を想像を膨らませて読んでいただければと思います。

先生

先生は若く見えます。そこまでの歳だとは感じませんでしたが、改めて年齢を聞くと、もう70歳を超えているとのこと。ビジネスでは十分に成功され、お金を稼ぐよりも、自分の考えを知らしめるとともに、業界の悪習に一石を投じたと考え、「ナレッジトランスファー型サロン」を始めたいということでした。

先生の思いはよくわかります。ある程度お金が稼げると、ボクレベルでも社会貢献とか自己実現欲求がでています。飛行機ではビジネスしか乗らない「先生」ぐらい金銭的成功を収められている方で、年齢も70歳を超えているなら、より純粋に「ナレッジトランスファー」をし、自分の考えや知識を次世代に残したいと思うのだと思います。

先生の言葉で印象的なのは「そりゃーお金は稼げたら稼げたらでいいけど、それよりも業界の悪習をなくし、適正な利益でXXを提供したいんだよ」(XXは具体的内容なので伏せ字、お許しを)という発言。

社会正義というとカッコ良すぎますが、おかしいと思う点は是正し、その是正したスキームで、自身のサービスを提供をしたいとのこと。もうお金じゃないんですよね、本当に。

先週末、ボクは箱根の別荘(リゾマン)にいたので、直接お会いはできませんでしたが、オンラインで話すこと45分。先生の思いの枠組みは理解できたと思います。

そんな先生の思い、知識や経験をベースに「ナレッジトランスファー型サロン」を組み立てていきます。この先生の知識や経験は、3C分析Company(自社)の独自資産になります。この独自資産をどう引出し、どうポジショニングするかがキーになります。

対象顧客(ペルソナ)のニーズに合う形で、競合比較をしながら、フレームワークや質問でこの部分を明確化し、競合優位を確立できる4Pに落とし込むのがボクの役目です。とてもワクワクします。

粗々のプランをボクが作成する約束をして、Workstream Collaboration*による、ディスカッションをオンラインで開始することにしました。2週間後に、プラン提示および直接の議論です。場所は、別荘で荷物の受け取りがあるため、Kickoff合宿名目で、ボクの別荘(リゾマン)で実施することにしました。眼前の大涌谷を見ながら、皆でプランをブラッシュアップする予定です。

*Workstream Collaboration(ワークストリーム・コラボレーション)、Gartnerが提唱する、現代のプロジェクト遂行方法。メンバーがどこにいようとも、会議前、会議実施中、会議後も、Goalや進捗を共有しながら、議論(チャット、ビデオ、画面共有、ファイル共有)をすすめることができる方法。

プラン作成準備

プラン策定はボクの「マーケティング・フレームワーク・フロー(MFF)」に則って行います。IT、不動産賃貸業以外では初使用です。「ちゃんと機能するはず!」と思って始めた途端、いきなり違和感に気づきました。

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「売り物」が決まってないのです。

「先生の知識や経験をナレッジトランスファーするサロン」というちょー粗々の概要は決まってますが、それ以外は具体的な「売り物」は決まっていません。

こんなことは初めてです。外資系IT企業で既に開発されている製品や、頭の中で既にプランニングできている新築物件を売るためのプランニングばかりしていたので、「売り物」をゼロから作るのは、言われてみれば初めての経験です。

4PのProductでは、機能の落とし込みとして、この機能を入れて、この機能はコスト的にカットする等はいつもやっていることですが、今回はその土台から作る必要があります。このマーケティング・フレームワーク・フロー(MMF)に別要素を入れこむ必要がありそうです。

そこで、その「売り物」の「ゴール」をまず設定することにしました

進むべき方向を示してくれる道標になるはずです。先生、友人、ボクがこのプロジェクトに参画する思惑を、聞いた内容ベースでまとめてみました。

当然、先生の「ゴール」をボクも友人もサポートにすることになるのですが、二人の「ゴール」が先生の「ゴール」と違う方向を向いているとめんどくさいことになります。また、最初に、なぜ先生をサポートするかを明確にする必要もあると考えました。そこで3人の「ゴール」をまとめてみました。

これが会社でいうところの、社是やクレドになると考えました。

GOAL
先生のゴール:
・多くのXXを提供したい
・先生のようになりたいと言わせたい
友人のゴール:
・多くのXXに関わりたい
・できたらマネタイズしたい
ボクのゴール:
・自分のMFFを試したい
・できたらマネタイズしたい(先生のサービスを優遇価格で受ける)

この粗々の「ゴール」シートから、Workstream Collaborationがスタートです。LINEのチャットグループで、何十、数百往復行い、考えを煮詰めていきます。

先生は、「そうじゃなく、こういうこと」と具体的にやりたいこと、想いを書いてきてくれます。それを構造化し、ある程度メッセージ性のある抽象的言葉でまとめます。すると、ある程度の「ゴール」が見えてきました。

この先生の想いを言語化したものが、サロンの「ゴール」であり、方向性になります。

このプロセスをやることで、今後のプランニングはブレなくなります。ぶれそうになったら、このゴールに立ち返ればいいのです。

実際の「サロンゴール」はこんな感じになりました。

サービス受益者*が、XXを行う際に、プロセス、価格が適正か判断できるようになるための、ナレッジトランスファーを行う

*「サービス受益者」という言葉で先生の提供するサービスを受ける人を表現しています。実際にはもっと具体的な言葉となります。

実際には、3C 分析のCustomerとCompetitorも策定したのですが、それは次回に解説したいと思います。

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