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#note文芸部 部員紹介だよ!①

こんにちは! 文芸部員のまるぶんだよ!



さて今日は、文芸部初回記事で部員(作家)募集をかけたところ「やるやる!」と挙手いただいた皆様を、簡単ではあるけど紹介するよ!

もう、その日から部員になったんだぞ(圧


と、これは冗談だよ! 前にも書いたように、部員のみんなは、これからの企画に絶対参加! ってわけじゃないんだよ。
みんなの作品(過去作含む)を文芸部で紹介させていただいたり……を通して、作家活動を応援します + なにか気が向く企画やイベントがあれば気軽に参加してね&アイデア投げてもいいよ っていうとこなんだ。


さてそんなところで本題の一言紹介に入るけど、なんと現在30名近くいらっしゃるため、今日はそのうち10名を紹介するよ。残りの方については明日と明後日、つまり計3回にわけてお届けするよ。

(先日の神谷京介さんのような個別の紹介記事についてはもう少し待っててね! そちらも忘れてないよ! まずは一言で紹介させてね)

ぜひみんなも、こちらの記事からそれぞれの作家さんのおうち(note)へ遊びに行ってみてね! 素敵! と思った作品にスキやコメントを残すのも、とっても良いと思うよ!


ちなみに順番は特段気にしないでね! 単純に挙手いただいた日にちが早い順だよ(集計にテンパってたからそれすら前後してる可能性があるよ! 本当に気にしないで!)。

では。

※敬称略だぜ!



おまちかねの 作家紹介! +まるぶんから一言


■文豪りんご

寓話のような独特の味わいの物語……ゆるりと読み進めていたら、ふいに、はっと、芯を突くような言葉が飛んでくる。
掌編小説の名手、文豪りんごさん。
あり渡り鳥風(!)……人間が主人公じゃない話も多いのに、なぜか最後にぐっと引き込まれて「自分」に響く言葉が迫ってくるんだよね。

(たしかに、あれがいくらきれいでもきれいでなくても、ぼくがあそこに泳ぎ着けるわけじゃない。でもぼくは、きれいなものがこの世界にあること、それだけに価値がある気がするんだ。そうでは、ないのかなあ)

くらげ



■Koji

言葉と真摯に向き合い、時に痛ましく感じるほど徹底的に人の内面の深奥を描く小説家兼、手作りブックカバーのお店『心象風景』店主のKojiさん。
Kojiさんの作品を読むと、なんだか変な言い方になっちゃうけど人間って誰しも化け物なんだなって思うよ。でも、だからこそ美しい。

なんだか、背中に花が咲いているような気がする。これも、あなたが描いたものなのかな。

背仲 第11話 〈最終話〉



■岩代ゆい

岩代ゆいさんはプロフィール文の通り、「火を噴くようにものを書く」類稀な書き手。エッセイなども含めると作品数もものすごくて圧倒されちゃう。恋愛小説から官能小説(!)まで本当に多彩。
書くことと生きることが直結しているっていうか、生きた証を刻み付けるような強い意志を、そのどれもに感じるんだ。

 ゆるくクーラーの効いた院内は、まるで人工の繭のようだ。多くの命がひっそりと、どこかへ飛び立つ準備をしている。繭の外は相変わらず青空で、雲は白く、夏の緑はぎしりと窓のそばまで迫ってきていた。繭の中でまだ苦しんでいる彼女がかわいそうで、僕は自らの無力を感じた。

夏の終わり



■カワセミオロロ

リメイクマガジンなるとても興味深い企画を進めているカワセミオロロさん。映画やドラマ、アニメなどではあっても、小説のリメイクってあんまり聞かないよね? 
他人に強要できる「幸せの定義」なんてない、と言ってくれる蝉緒さんの中にあるやさしさ。声なき声を聴き、そして自ら発信しようとする、しなやかな強さが小説にも表れてるなって感じたよ。

「1人に感じているかもしれないけど。1人じゃないよ。1人じゃない。」

「1人じゃない。」

「そうだよ。昨日まで1人に感じていたかもしれないけど、今からは1人じゃない。」

を、歩道橋で



■百瀬七海

色とりどりの恋物語を綴る、百瀬七海さん。このピュアで淡い気持ちを忘れずに「描き」続ける七海さんってとても素敵だと思うんだよね。
素敵な日本語で言葉遊びシリーズの第2弾も先日発表されたよ! みんなも七海さんと一緒に、七色の言葉を紡いでみてね。

遠い夜空の向こうに消えた流れ星を見つけて、二人顔を見合わせる。

「……私の願い事は、たった一つだけ。ずっと陽太の隣にいたいの」

やっと聞けた、星奈の願い事。

「……キスしたのは、出来心じゃなかったのか?」

「陽太が目を閉じたから、キスしたのよ」

星色遊戯



■戸崎佐耶佳

恋愛、家族愛……様々な愛の形、人と人の形を、誠実な言葉で綴る戸崎佐耶佳さん。佐耶佳さんのnoteを読んでると、創作って自分の心を守るためにある、だけどその想いはいつか回りまわって、こうして誰かの心にも届くことがあるんだって感じたよ。

「海辺で溺れかけて、声が出ないのって人魚姫みたいだろ。人魚だって歌が上手いだろうし。それに、『セイレーン』は、綺麗な歌声で人を惑わす海の怪物の名前から取ったんだよ。だから、うた」

人魚姫の歌声



■杉本しほ

私の脳内を文字にする。 杉本しほさんの嘘がない等身大の言葉、刺さるんだよね。はっとしちゃう。読み手である自分だって、自分に嘘をつけなくなるような、そんな力をもらってる気がするんだ。
そしてしほさん自身が夢を叶えていく道を、ささやかながらこの場所でも応援していきたいって思うよ。

最後の薬を飲んで、音楽で気を紛らわせながら、家から出てしまえば成功だ。久しぶりに外に出ると眩しいのと、景色が前から後ろに進んでいるのが違和感だった。前にあった田んぼが歩くと後ろになる、歩くってこうだったなぁ。

私の優しい家族



■千羽はる

五感で感じ取れない深奥の景色を表現する千羽はるさん。少し日常の喧騒から離れて、ファンタジーの世界を旅したいなら、この人だよね。
少年の心、少女の心をけして忘れてない、とてもピュアな想いをどの作品にも感じ取れるんだ。

最近は天気予報を見るたびに「記録的」の三文字が画面を泳いでいるので、驚くこともなくなった。


けど、この日の夕焼けは俺たちにとって、稀に見る光景という意味で、確かに「記録的」だったんだ。

少年たちの星月夜【1】



■urara

Twitterでよく絡んでくる人だよ! 以上! ……と、それは冗談だけど(冗談じゃない)。
飾らない、いや「飾り気のない」まっすぐな文章を綴るuraraさん。タイトル釣りみたいなことしてたり、「,」や「.」など独特の句読点を使ったりと、どこか掴めない雰囲気を持つ個性派なんだけど、日常の葛藤を感じさせる作品の数々、短いながら芯に響くんだよね。

そこから見える別の世界

風に揺らぎ 車輪に揺れて姿を消す

行き交う脚はそこに踏み入れることを躊躇する

濡れるから

汚れるから

水たまりの向こう側



■クマキヒロシ

クマキさんの小説はとっても独特の世界観、クマキワールド。日常がそのまま間延びして、言葉が不思議に遊び始めてるようなんだ。そしてなぜかどこか、懐かしい感触もして。短い作品もいいけど、長い作品ほどどっぷり浸かれるよ。

雲に乗るのが得意なの。

口紅を塗ると、時間を止めれるの。

二人を保全する器(スカースカ)







はい、今日はここまで!
結構ボリュームあっただろ。たくさん読み返していいんだからね!

文芸部員については24時間365日募集してるよ! ご興味のある方、部員のおまゆさん @1066my1121 または、まるぶんくん @no_bun_info のTwitterのDM、もしくは文芸部メールアドレス notebungeibu@gmail.com までお気軽にお問い合わせください!


では、明日も読んでね~。

部誌作るよー!!