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風俗産業の大きい影に隠れて伝わりづらいタイ人女子大学生のリアル

今回は、風俗産業の大きい影に隠れて垣間見る事さえ難しいリアルなタイ人女子大生について語っていきたい。
タイと聞くと、多くの男性はナイトライフ(パタヤ、ナナプラザ)を思い浮かべると思う。そこから連想して、タイの人達もエロに対してオープンなんだという印象を抱くのはなんら不思議な事ではない。現に、私自身もそのように思っていた一人であった。だが、留学して現地の人とより深いコミュニケーションをとってく中で、ある違和感を覚えるようになった。それは私たちが想像していたエロに対してオープンという真逆の世界に彼女たちが生きていたことだ。

タイ界隈のブログを読むと、タイあるあるなど共感する記事も多いが、タイ人の貞操観念、恋愛観に共感できたことは少ない。多くのタイ人女性について書かれてる記事は、主に風俗産業に従事してる、もしくはタイ語でสายฝอ(サイフォー)と呼ばれる外国人(西洋)好き、などのタイのマイノリティを主として書かれてる印象を受ける。実際には、バンコク出身の友人を含め、多くのタイ人はナナプラザなどの夜の街に足を踏み入れたことすらなく、外国人旅行者に人気な場所を避ける傾向がある。タイのナイトタウンは外国人観光客で賑わっているだけに過ぎず、多くのタイ人からすれば、そこはまるで異国のように感じるに違いない。

恋愛経験が少ない


率直に言うと、タイの恋愛観は日本と比べると数年遅れてると感じる。例えば、日本の高校生カップルみたいな関係性がタイの大学生の恋愛観なのである。 実際に多くの留学生が、タイの学生達をみて最初に驚くのは彼女らの恋愛観と男女の距離感であろう。日本では考えられないほど友達同士がべたべたくっつきあってる、だが一線は超えないという謎の関係性に慣れるまで時間がかかった。 この関係性について私は友達に尋ねたことがある。

私「付き合ってないのにこんなにべたべたするのはタイでは普通なの?」
友達「普通だよ、タイの人達はフレンドリーだからねえ」
私「一線は超えたりしないの?」
友達「超えないよ、タイも徐々に変わってきてるんだけど、セックスは結婚するまでしちゃダメっていう古くからの教えがまだ残ってるの」

この古くからの教えを子に厳しく教えるタイの親世代。実際、大学生になっても両親に恋愛の話ができない、隠してる女友達は多い。(男性は話せてる場合が多い)実体験で言うと、一緒に遊んでる時、両親から電話がかかってくる度に、「お願いだから声発さないでね」と言われる。男と一緒にいるのがバレたら、父から怒られるらしい。タイ人の両親は頻繁に子に電話してる光景をよく見るが、電話の真の目的は男といないかチェックすることなのだろうか?

貞操観念が高い


前述したように、恋愛観では日本と大きな違いがあるように見える。バンコクや地方都市出身の彼女たちは徐々に変化が見られるが、地方出身の女性でセックスは結婚するまでダメという概念を持ってる女性はまだ多い。その他に、地方と都市部出身のタイ人の間には、金銭面、教育面など様々なギャップが生まれてることから、タイ国内には想像を超えるほどの格差がある。
そして、公の場でエロについて話すことはご法度である。私自身タイの大学に入学して間もないころ、フランクに下ネタを話してたら、「礼儀がないよ。ここは日本じゃないよ、タイなんだよ」なんて言われた過去がある。だがしかし、そういう昔からの教えが彼女らにとって大きなプレッシャーになってるように感じる時が増えてきた。そのプレッシャーの反動が飲酒量に関係してるんじゃないかなと。

Map of Thailand with the Provincial Alcohol Index scores

地方に行けばいくほど飲酒量が増えるタイ(南部地方でお酒の消費量が少ないのは宗教的な理由)クラブやバーで飲みまくり、踊り狂ってる女性たちの出身地を振り返ると、確かに地方出身者が多い。

てことは、バーで踊り狂ってる女性は貞操観念が高いがゆえに持ち帰りづらいのか、、?!

出会いの場


そんな彼女らがどうやって異性と出会ってるのか?
出会いの場は主に同じ大学、SNS(インスタグラム、フェイスブック)バー、スマホゲーム、そしてTinderだ。最近の周りのカップルを見てると、スマホゲームを通しての出会いが多い(タイ人は性別問わず、ゲーム好きが多い)。4人編成のバトルロイヤルゲームで友達がその友達を招待して一緒にプレイして出会うケースが多いようだ。Tinderについてはまた別の記事で詳しく述べたいが、フックアップ文化がどのようにタイで浸透していくか気になる。
そして厳しい親元から離れ、キャンパスライフで自由を謳歌し恋愛に手を伸ばしたタイ人カップルは、周りの友達の存在すらも忘れ、恋人に没頭する傾向にある。通学も、寝食も毎日ずっと一緒に行動してるカップルをたくさん見る。電話の数、メッセージのやり取りは、平均的な日本人カップルの100倍は優に超えるだろう。

セックスに対しての関心の変化


彼女たちがいかにうぶであるかが分かったと思うが、セックスの関心は着実に年々増してきている。この背景には、タイの人気インフルエンサーたちがYouTubeなどの媒体でタイのセックス教育に物申してたり、下ネタで笑いを起こしてることがある。それにセックスインフルエンサーと言われる人気の広がりも起因してるだろう。タイのインターネット経由でPornhubのアクセスができない今、サブスクリプション型のサービス【OnlyFans】の人気がすごい。だがその一方で、十分な性教育がされてないせいか、子供を巻き込んだ性犯罪、児童ポルノが増えてきている現状がある。それに今年のバレンタインデー時には、ハメ撮り注意喚起がでるほど、そういったサービスを利用して一攫千金を狙う男女も増えてる。
P.S タイではセックストイの売買が法律で禁止されているが、陰でじわじわと需要が高まってきている。実際に直接お店に行って買うことは難しいが、他の媒体(LINEやカカオ)を通じて業者とコンタクト取り、こっそり購入してる女性が増えている。

さいごに


これは、留学生間における最もアツい、悩ませてるトピックである。タイの恋愛観はなにかおかしいという思った留学1年目から、年々理解できるようなり今回みなさまにリアルを伝えてみた。このような状況を知ると、タイの社会は若者の意見により耳を傾け、適応していく必要がある。タイ王国の現状を例えるなら、女の子が思春期に入り、父親との距離が生まれ上手にコミュニケーションがとれなくなった家族関係を想像するといいだろう。


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