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漫画とWEBTOONを起点にしたIP創出を目指すナンバーナインの新しい組織体制

はじめに

こんにちは、ナンバーナイン取締役CXOの小禄です。

2024年4月1日よりナンバーナインは9期目を迎え、このタイミングで大きな組織再編を決行しました。過去にも事業転換を行ったり新規事業を行ったりと、そのたびに組織体制のアップデートをかけてきた弊社ですが、今回は組織規模・事業規模ともに過去最大規模の再編です。

このnoteでは、そんな組織再編の裏側や具体的に何をどう変えたのか、新体制で何を目指すのかについてをお伝えします。本noteを通じて、漫画系スタートアップがいかにしてIP創出カンパニーへ姿を変えたのかを知ってもらうきっかけになれば幸いです。

はじまりは2023年7月のMGR合宿

今回の組織再編を意識し始めたのは、昨年夏に開催したマネージャー合宿でした。この時のテーマは、「Valueのアップデート」。ナンバーナインは2016年に創業し、2017年に最初のValueを策定しました。そこから一度、2020年にValueをアップデートさせていて、今回が二度目のアップデートです。

二度目となる今回のValueアップデートの大きな目的は、マネージャー以上の役職者と経営陣との練度を高めることでした。

事業展開も多角化し、組織の規模が拡大していくスタートアップが必ずぶつかる50人の壁、100人の壁。ここを乗り越えるためにはミドルマネジメント層の活躍が不可欠であるため、一泊二日で同じ釜の飯を食い、ワークショップを通じて新たなValueの策定を行いました。

いま思えば、このワークショップでナンバーナインの目指すべき未来について意見交換を行ったことが、組織再編に向けた第一歩だったように思います。

刷新したナンバーナインのValue。別途また、noteに書こうと思います

漫画スタートアップとして避けられなかった「オリジナル漫画制作への挑戦」

ナンバーナインは、漫画アプリ「マンガトリガー」の企画開発を行う会社としてスタートしました。

そこからデジタル配信サービス「ナンバーナイン」や確定申告代行サービス、漫画クラウドファンディング、作家マネジメントなど漫画家さんを対象にした大小さまざまなサービスを開始。その背景から、ナンバーナインは漫画家支援の会社という印象を持ってくださっている方は少なくないように思います。

そして、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」が安定成長しだした2021年ごろ。漫画業界で起業したからには将来は自社のオリジナル漫画で勝負していきたいという想いがふつふつと湧き上がっていました。そこで本格的に取り組んだのがWEBTOONです。

2021年末に意思決定し、2022年のはじめからWEBTOON制作にフルコミットするチームを組成。まだWEBTOONに対して足踏みする企業が多い中、ここの決断は本当に速かったし潔かったなと思います。

今年4月からは、WEBTOONだけでなく漫画も含めたIP(Intellectual Property、知的財産。ここでは漫画やWEBTOON作品、作品に登場するキャラクターたちのことを指します)の創出により一層注力するために体制を変更しました。

ナンバーナインは、創業メンバーを含め漫画好きが集まった会社です。漫画が好きだからこそ漫画をつくりたい気持ちも強かったし、一方で、漫画が好きだからこそ簡単に漫画をつくることをしてきませんでした。漫画編集スキルもノウハウもない会社がヒット作を生むことが容易でないということが分かっていたからです。

そういう意味では、人も、事業も、予算も含め、ようやく準備が整ってきたような気がします。恥も外聞もないことを言うなら、やるからには一番を目指したい。ここから僕たちは本気で、日本だけでなく世界的にヒットするIPを生み出していくことを目指します。

9期からのナンバーナインの体制

今回の組織再編で、目指すべき未来を実現させるための最適な組織体制を見直しました。

ポイントは、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」を中心としたクリエイターエコノミー事業部とWEBTOON制作を行うWEBTOON事業部からなる2事業部制の撤廃と、4つの事業セクションからなるIPを中心に据えたワンチーム体制の導入です。

昨期(8期)までの2事業部制はこちら。

2018年に立ち上げたデジタル配信サービスと2022年に立ち上げたWEBTOONスタジオでは、事業部の規模も成熟度もまるで違います。イメージとしては安定成長のクリエイターエコノミー事業部に対して新規立ち上げのWEBTOON事業部があるといったところでしょうか。

そして、今期(9期)はこちら。

今回の変更による各局の役割は以下です。

■ クリエイターリレーション局…デジタル配信サービスの利用作家さんを増やすことを目指した局
■ クリエイターサクセス局…デジタル配信サービスと確定進行代行サービスをより良くするためのプロダクト運営・開発を行う局
■ クリエイティブ局…漫画もWEBTOONもオリジナルも受託も、すべてを含めたIPを制作する局
■ マーケティング局…デジタル配信サービスでお預かりする作品も自社オリジナル作品も、ナンバーナインが関わるすべてのIPをより多くの読者に届けるための局

各事業部にあったマーケティング機能とIP制作機能が、「マーケティング局」「クリエイティブ局」としてそれぞれまとまりました。サービス軸の事業部制からIPファーストのワンチーム体制にすることで、漫画家さんが集まり、(預かる作品含め)作品が生まれる場をつくり、作品をより広く読者に届けるという一連の流れがよりスムーズになると考えています。

また、このワンチーム体制に伴って、ナンバーナインの公式HPも刷新します。事業紹介ページも以下のボディコピーに変更しています。

ナンバーナインは、「漫画をつくる」「漫画を届ける」「漫画を広げる」の3つの領域で漫画の価値を最大化するIP創出カンパニーです。 変化が激しいエンタメの世界において、既存の枠組みにとらわれず挑戦し続けることで、漫画の価値を最大化します。

お預かりする作品も自社作品も含めて、「すべての漫画を、すべての人に。」

こうして大幅な体制変更を行ったわけですが、とても重要なことがあります。それは、ナンバーナインが世界的なヒット作を届けるためには、デジタル配信サービスも自社オリジナルIP制作も、どちらも欠かすことができないという点です。

IP創出という言葉が全面に打ち出されることで、自社で制作した漫画の販売・宣伝に注力していく印象があるかもしれませんが、必ずしもそれだけではありません。デジタル配信サービスでお預かりする作品も、しっかり販促・宣伝していきます。

漫画やWEBTOONを作っていくには、漫画家さんの存在が不可欠です。現時点でナンバーナインが漫画家さんたちに支持されているのは、デジタル配信サービスがあるからだと理解しています。そして、弊社がここまで成長してこれたのは、デジタル配信サービスを利用してくださる漫画家さんたちのおかげと言っても過言ではありません。

だからこそ、ナンバーナインがオリジナル漫画・WEBTOON制作に注力することでデジタル配信サービスが疎かになるようなことはあってはならない。むしろ、デジタル配信サービスと漫画制作をうまく融合させながら、IPを生み出し世界に届けていくことが求められていると思います。

組織再編は行いましたが、「すべての漫画を、すべての人に。」というMissionは変わっていません。このMissionの名に恥じぬよう、これからもナンバーナインは新たな挑戦を続けていければと思いますので、今後とも応援いただけますと幸いです。

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組織再編も行い、ナンバーナインはこれまで以上に漫画・WEBTOONと向き合い、大きく成長・拡大していきます。こんな私たちの考え方に共感してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡いただけますと幸いです。

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