生まれ変わるなら ～ある意味深な話～ #12

オレの名前は御手洗リュウジ。
生まれたときからオレの運命は決まっている。ある特定の任務をこなすためだけに与えられた命。そういっても過言ではない。

オレの任務は重大だ。オレがいなくなると多くの人が困惑するだろう。だから、オレは24時間体制で待機しているんだ。え？大変じゃないかって？そりゃあ大変さ。だが、頼ってくれる人のことを思えば大したことはないさ。

久しぶりだな。緊急事態宣言の発令があった影響で、俺の常駐先が軒並みロックダウンされていたんだ。

そんなことより、俺は少し戸惑っている。何故かって？これを見てくれ。またしても、中途半端な俺を…いや、今回はソレじゃない。誰がこんな落書きを…いや、コレでもない。

俺は今ニッチな部分に居るのだが、そこから少し離れた場所にも置かれているんだ。トイレの守り神…いや、紙である俺たちも一定の間隔をあける必要が出てきたのか？しかし、本当に云いたい事はコレでもない。その下の貼り紙についてだ。

コレでは、俺が使用中止の対象のように見えなくもない。え？そんなヤツはいないって？ああ、俺もそう思う。

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マガジン『生まれ変わるなら ～意味深な話～』

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