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自転車に乗り始めた理由 ~大会参加、そして・・・~


初めはダイエットが目的だった。


それが、いつの間にか大会に参加することが目的になっていた。


ペダルを回す速度を徐々に上げながら、しばらくの間一人でトラックの内側を周回した。

次は集団での周回練習。数台が一列になり、数周毎に先頭交代をしながら走行する。「前走者の後輪との距離は数センチメートルを維持しろ。離れすぎると意味がない。風の向きによって位置取りを考えろ。」とのこと。

後方を走行するときは、互いにブレーキがないため急接近はないが、微妙な速度調整が必要だった。先頭を走行するきは、強風に向かって走るかの如く、空気の壁が行く手を遮る。初めての自分にはかなりの恐怖だった。

次は、トラックの外側走行だった。それは、最大勾配の上側を走行するという事だ。実際に走行してみると、それほど恐怖感がなかった。スキーをやっていたお陰で、急斜面に対する免疫があったのかもしれない。

最後は、最大勾配から加速し一気に斜面を駆け降りる練習だった。タイヤが走路を掴む感触と音、風を切る音が気持ちいい。


ダイエットするという目的をすっかり忘れ、大会に参加するためにジムにも通い始め、その結果、当時88kgあった体重は76kgまでに絞り込まれた。

大会に参加するため、茨城、静岡、岐阜、愛知など遠征もした。最終的には実業団の大会に出場できるまでになったが、そこで落車したことがきっかけで、競技から遠ざかることとなった。


おまけ1

とある大会での異色対決。種目はスプリント。トラックを3周回走り、先にゴールラインを通過した選手が勝者となる種目だ。

両手でハンドルを握っているドラえもん。四次元ポケットの道具を使えず、自分がゴール直前で捲って勝利した。


おまけ2

ダイエットを忘れて競技に没頭した結果、周長64cmの大根が二本収穫された。



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