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地球協奏曲

仮に『地球協奏曲』なる壮大な曲がこの世界にあったとしよう。地球上の生きとし生けるものが奏でる壮大な曲だ。指揮がなくとも四季があり、全て在るがままに奏でられている。

『地球協奏曲』の奏者の中に、不協和音を発するモノが現れた。影響力は大きく、その途端『地球狂想曲 』に変貌した。そのモノとは、自然と共生しているほんの一握りの例外も在るが、ヒトだ。ヒトは自分の都合のいいように地球を作り替えていく。水や土の動きを遮り、時には土を削り取る。地中に孔をあけ水や化石燃料を抜き取り、地上に水と二酸化炭素を増やす。

万物は均衡の上に成り立つ。均衡が取れているモノに何かしら外的な力が加われば、その力に応じて次の均衡点に遷移する。

例えば夏の夕立。地上の気温が上がり、上空との温度差が生まれたところに湿気た空気が流れ込むと夕立が降る。『不安定な天気』と表現される。冷やされた湿気が水分となって地上に降り注ぎ、空は安定を取り戻す。地上に降り注いだ雨は土に川に海に均衡を求めて流れ出す。

夕立は、今ではゲリラ豪雨の1つに取り込まれ、時には災害となる。集中して雨が降る場所があれば、その逆に雨が降らない場所もある。万物は均衡を求める。それが普遍の理だ。両極端であるがコレも均衡のひとつか。

指揮がなく、四季もなくなりかけている。『地球協奏曲』が『地球狂想曲』になった。地球の歴史と比較するとヒトの歴史はとても短い。ソレがヒトの影響であるならばその影響力は大きい。近年、地球上では未知の病気や新型ウイルスにより命を落とすヒトが増加している。増えすぎたヒトを減らすために、地球が均衡を求めているという事なのだろうか。

地球の歴史の中で寒冷期と高温期を繰り返すのが当たり前だとすれば、『地球狂想曲』になった原因は普通のこと。異常と感じるのは変化を許容出来ないヒトの感覚でしかない。

コレは『地球協奏曲』を『地球狂想曲』にしてしまったと思われるヒトのうちのひとりの"狂想"。真実ではない。

#熟成下書き #狂想 #妄想 #事実無根

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