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人事考課

現職で初めて人事考課を受けての雑感。他社の人事制度を全く知らないため、日本と海外の違いとは言えず、ただ特定2社の比較。 前職では一次→二次→三次と評価が進む過程で原則減点されていく一方なので、自己評価は500点満点に近い値をつけ、己を褒めちぎる必要があり、それがとても苦手だったが、現職では反省点も正直に書くことを求められ、個人的にはその方がストレスが少なくて良い。 現職でのいわゆる360度評価は、評価してもらう相手を自分で選べるので、無能な上司の評価を下げたいと思ってもで

    • ASHRAE 62.1備忘録(日米の換気計算の違い)

      計算方法(日本はMAX、米はSUM)日本では建築基準法の人員換気20m3/(h・人)およびシックハウス対応0.5回/hのうち大きい方で必要換気量を決める。前職社内基準は25m3/h·人。大抵人員で決まる。ビル管対応は保健所によって指導が異なり、CO2計算(1000ppm以下)を求めるところもあれば除塵計算(0.15mg/m3以下)だけでいいところもある。除塵はフィルタ性能を確認・設定するためのもので、それで外気量を増やすことは普通しない。他に火気使用とか興行場法とかいろいろあ

      • 海外Engineering Firmの給与

        先日ボーナスの額が分かり、年収がだいたい把握できたので、振り返って前職と比較した。転職前後の月給を基に推定した仮想の年収であり、いずれもこの給与で1年通して働いたわけではない。特殊要素(前年度海外出向により住民税¥0等)は除いてあり、家賃補助の支給方法(厳密には前職では現金支給ではなく借り上げ社宅に格安で住めるかたち)も統一した。控除の”その他”は労働組合費や社宅火災保険料。海外企業の給与を知る機会は少ないと思うので参考になれば。 等級はどちらも下から4番目で比較にちょうど

        • ゼネコン, 組織設計事務所, Engineering Firmの違い

          Youtubeに挙がっている怪しげな建築業界紹介動画を見てしまった。あれらよりは実情に基づき、また前職を離れた立場から幾分か公平に語れると思ったので書き残しておく。 ただしこれも設備設計者一人の経験と伝聞でしかないし、主語を大きくするつもりもない。ゼネコンは某スーパーゼネコン一社のみ、組織設計は協働した某N建さん、N設さん、Aさん、K米さん、Y下さんあたり、Engineering Firmは建築部門、施工部門を持たない今の企業に限った話。 施主の傾向(あくまで傾向なので、そ

        人事考課

          海外勤務者の一級講習受講義務ほか

          強制検疫期間が延び、いつ一時帰国できるかわからない中で、一級の定期講習のことが気になって問い合わせた。 ・日本で事務所登録をしていない海外の設計事務所に所属している場合は、一級建築士の定期講習を受講する必要はない。 ・もし今後日本の建物を設計することになったら、その際に速やかに受講すれば良い。 ・海外の設計事務所で行う海外の設計・工事監理業務は、設備一級・構造一級に必要な実務経験とみなされる。日本の法規に基づかなくても可。ただし、実務経験を証明するには日本の一級建築士資格を

          海外勤務者の一級講習受講義務ほか

          海外の設備設計事務所

          海外にどんな設備系の設計事務所・エンジニアリング企業があるのか転職時に少し調べた。検索すると色々なランキングが出てくる。そのうち業種別ランキングを3つ(Design Firm, MEP Engineering Firm, Architecture Firm)下記に載せたが、その分類は曖昧。また、総合して明確に順位付けができたわけではない。ただ業界の主要プレーヤーは何となく把握できた。 ・Design Firm 構造、設備、ファサード等のエンジニアリング、コンサルティングが主

          海外の設備設計事務所

          建築設備士試験対策

          今年度合格。資格学校に高い受講料を払わないようにと伝えたいだけの記録。建築設備士は一級建築士に比べネットで得られる情報が少なく、それだけ大したことのない試験なのだが、受験者の不安につけ込む資格学校の魔の手がここにも及んでいる。 一次(学科) ・対策期間:直前1週間(年休消化中だったのでまるまる7日) ・使用教材:建築設備士 学科問題解説集 2020       建築設備関係法令集 令和2年版 実務でやっていない方(自分の場合は電気)に不安があったが、過去問を一度解き、間違え

          建築設備士試験対策