(読書記録)2022上半期の読書跡
年始に2021年の読書を振り返りましたが、今年はもう少し刻み
上半期・下半期で分けてみようと思います。
読書記録をみると平均して月に10冊ほど本を読んでいました。趣味が3、仕事や制作関係が7くらいの割合です。
相変わらず読んだそばから忘れる事が多い「頼りない遍歴」のため、振り返った際に手触りが残っていたものや実行動に影響を与えてくれた4冊選びました。
(書籍画像は「書影メーカー」経由の「openBD」を使用しています
西瓜糖の日々
R・ブローティガン/著 藤本和子/翻訳
出版社:河出書房新社
5年程前、本屋さんで最果タヒさんの推薦文と共に置いてあったのが知ったきっかけ。
タイトルが非常に印象的で、いずれ読んでみたいな〜と思い、気付けば令和に。
期待値を上げすぎてしまったせいか、そこまでの衝撃や驚きを感じなかったのですが時間が経つにつれ、あの世界観の残留がじんわりながらがっつりと心の中に根を下ろしている、下ろされてしまったのを感じています。面白かった/いまいちだったという読後感を超えて、余韻が"残ってしまった"作品を私は大切にしたいです。なので挙げました。
ラジオ深夜便 うたう生物学
本川達雄/著
出版社:集英社インターナショナル
NHKラジオ深夜便の人気コーナーを本にしたもの。ラジオは未聴ながらタイトルが面白くて手に取りました。著者は「ゾウの時間、ネズミの時間」の作者です。
「生物」の指すリーチが広く、昆虫やナマコ、ヒトデがテーマな事もあれば我々「ニンゲン」も並列して語られています。私は「子孫繁栄だけが自分の遺伝子を残す行為ではない」という考え方に感銘を受けました。人に何かを教える・伝えるお仕事に携わる方にも読んでもらいたい一冊。
模倣と創造
佐宗邦威/著
出版社:PHP研究所
今までも何冊か「アーティスト思考」「クリエイティブ思考」系の本を手に取りましたが、ここまで平易かつ的確に言語化されている本は初めてでした。自分自身が普段何気なく行なっている事や、やってきた事、美大で学んできたエッセンスも言語化されていて「そうそうそう!」と思わず興奮しながら読んでしまいました。
13歳”から”とありますが、小学校高学年なら理解できそうな内容なので、小学校の先生にもオススメしたいです。もちろん”から”なので、子どもだけでなく大人の方にもおすすめです。
食べることと出すこと
頭木弘樹/著
出版社:医学書院
(書影が登録されてなかったので画像無し)
食事と排泄という生きてく上で避けては通れない行為が、困難になってしまう。これまでに想像した事もない世界の体験記。価値観がぐわんぐわん揺さぶられてしまいました。同じ釜の飯を食う事が、いかにコミュニケーションを円滑にしているか逆に言えば、食事情に困難を抱える事がコミュニケーションに直結してしまうという恐ろしさ。
シリーズケアをひらく は他にも気になるテーマの本が多く継続して読んでいきたいと思います。
以上。下半期もどんな本に出会えるか楽しみです。
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