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(ワークショップ)大田区立龍子記念館 子ども向け鑑賞&造形ワークショップ「観て、描いて、再発見 龍子を味わおう!」

概要


8/7に大田区立龍子記念館にて子ども向け鑑賞&造形ワークショップ「観て、描いて、再発見 龍子を味わおう!」を行いました。

龍子記念館は日本画家・川端龍子によって設立された彼の作品が展示されている美術館です。
https://www.ota-bunka.or.jp/facilities/ryushi

今回は川端龍子の作品鑑賞に加えて、絵を描くのに使っていた絵の具「岩絵の具(いわえのぐ)」を実際に体験してみよう、という趣旨。小学3~6年生24名に参加頂き午前・午後の2回に分けて実施しました。(ありがたい事に定員超えで抽選となりました)。

前半(鑑賞)


前半は館内で対話型鑑賞。アートコミュニケーター仲間の上田さんと2チームに分かれて、開催中の名作展「涼風を語る 龍子の描いた風景画を中心に」作品の中から1点づつ鑑賞鑑賞をしました。

※上田さんは以前から龍子記念館で対話型鑑賞会のファシリテーションを行われており、元「とびらプロジェクト」仲間でもあります
私もファシリテーション。「葉と鳥の大きさが変!」「かくれんぼしている」「雨が降っているのでは」「強い風が吹いている」など、面白い視点が飛び交いましたました。

鑑賞後は絵の中の好きな部分を選んでもらい、和紙の貼られた色紙に鉛筆でスケッチしました。

「会場芸術」とも称された巨大作品が多い龍子。子どもたちも真剣に観察!


後半

その後龍子記念館を出て、文化施設の工作室へ移動。後半はいよいよ日本画体験。ここからは当然ながら私が主導に。今回はかなりざっくりと日本画材(岩絵の具)の特徴と使い方を紹介しました。

子どもたちは集中&真剣。短い時間の中、果敢な筆さばきでどんどん手が入っていきます。見習いたい。
白い絵の具(胡粉)はドライヤーで乾かさないと色が出てきません。


午前・午後合わせて24作品の素敵な全員作品が仕上がりました。本物のスケッチなので、図版模写のような画一さもなく一人一人の視点と個性がしっかり絵に出ていました。同伴していた親御さんもとても驚かれていました!わざわざ「この子の絵良いですよね!」と伝えに来て下さった方も。

情緒のある余白でとても美しいです。形も良いです。


絵のスケッチから1枚の作品になっています!
短い時間で百合の斑点までいくのは予想外でした。

まとめ

あげた作品はほんの一部ですが、お世辞ではなくどの作品も魅力的。家でも飾って楽しんで欲しいなと思います。

敷居が高いと思われがちな日本画材(岩絵の具)。うまくやりくりすればこんなに面白い素材はないと思っています。敷居を下げて楽しんでもらう工夫に毎回試行錯誤でしたが、今回のワークショップを終え子どもたちの達成感のある表情と作品の魅力に自信を貰いました。親御さんからもやってみたかったという声をいただけたのも嬉しかったです。

とはいえスタッフの協力と、川端龍子の力強い作品無くしては成し得なかったワークショップでした。これを機に参加してくれた人々が少しでも川端龍子ないし記念館を身近に感じていただけたら本望です。今回は2点のみでしたが、龍子記念館では他にも魅力的な大作を鑑賞する事ができます。ぜひ一度足を運んでみて下さい。

追記


「イッツコム地モトNEWS」による取材動画がyoutubeで公開されています。より雰囲気が伝わるかと思うので、ご興味あればご視聴下さい!

https://www.youtube.com/watch?v=bykS8B8ihh8&t=3s


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