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(ご報告)「本の日」ブックカバー大賞2021にて

11月1日「本の日」に合わせて募集された『「本の日」ブックカバー大賞』で、審査員賞『芸術新潮』編集長賞に選出頂きました。500点以上の応募作品があったそうですが、大賞1点、審査員賞4点という狭き門に選ばれて大変光栄です。ちなみに11月1日が「本の日」の理由は111が本棚に並ぶ本のようだかららしいですよ。

審査員賞に作品はこちら↓ タイトルは『目も皿にして読み耽る』

bookcover2021のコピー

大賞他、受賞作品や選評はこちらをご覧下さい。

義務や必要性に駆られた読書は苦手な反面、気の向くまま雑多に読む読書は大好きです。だって楽しいんだもの!そして縦横無尽な読書"体験"は私自身の作品制作にも大きな影響与えていると思っています。実はこの作品も、描きだす前に、たまたま妖怪にまつわる本とことわざについての本を併行して読んでいて、その影響を受けてタイトルが浮かび、絵の方向が見えてきて...という経緯だったりします。

加えて楽しい読書は(読んでいる本の内容や質に関わらず)他者への想像力を育む事にもつながる気がしています。私はもともと傲慢な奴だし、自分に対する自信のなさのようなものを抱えているのですが、たくさん本を通じて様々な人(フィクションの登場人物含む)や出来事に出会う事で、自分一人での想像力の限界と一人の人間が持つ想像力の可能性、その両方を突きつけられます。読書を通じて謙虚さと勇気を処方されているわけです。

とはいえ心に余裕が無い時には、想像力を掻き立てる楽しい読書はなかなかできません。まるで「情報」だけを拾っているような、そんな機械的読書になってしまいます。現代は何かと慌ただしくなりがちです(私だけ?)。「11月1日=本の日」が定着する事で、普段は忙しい人にも「本の日ぐらいは読書ができるように過ごそう」と思ってもらえたら素敵ですね。...なんて想えるのも、読書のお陰かな。その割に良い文はなかなか書けませんが。ともあれ本(の日)に幸あれ。

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