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メルヘン写真の舞台裏

エゾリスとエゾエンゴサク、そしてカタクリのコラボレーションに出会える、とある北海道の神社。メルヘンな世界の裏側には。

北海道、いや全国の野生動物写真愛好家なら、知らない人はいないであろう、春の北海道のとある神社の境内。メルヘンな世界を写真に収めることができます。とても人気の撮影地で、プロカメラマンはもちろん、報道カメラマン(新聞でも紹介される)、全国の写真愛好家も訪れる場所です。

NIKON D7000 2015年
NIKON D7000 2014年
NIKON D7000 2015年

作品だけを見ると、メルヘン、童話の世界、平和な風景なのですが、その反対側というと。

2015年

このように、見るからに異様な風景。これは2015年当時ですが、その2,3年後にはこれの倍以上はカメラマンが集まっていたということです。僕もカメラはじめたころから、何回か訪れたことがあります。写真を始めた人は必ず通る被写体のようです。

神社の建物側が花も多く特に人気の撮影位置です。そして、エゾリスもこの周辺に出てくることが多いのです。たまたまなのか、いや、それにはカラクリがあって、花の多いこのあたりに、エゾリスが来るように人間たちが仕向けているのです。
詳しくは書きませんが、きれいな作品を撮るために手段を選ばないという、よくある話に繋がります。

ある年は、アライグマ被害のために役場で仕掛けた罠にアライグマが引っかかっていたときなどは、早朝(6時位)に、「アライグマのにおいのせいで、エゾリスが来ない、役場に電話しろ」と非常識なことを言い出すオヤジがいたり。

駐車場が少ない上に、カメラマンが集まり、ぐちゃぐちゃな駐車になるので「おい!車じゃまだ!」という怒号が聞こえたり、修羅場のような状態になります。

僕も何回か行ったことがあるので、非常識な行動は取らないにしろ、同じ穴の狢であること、そういうことの積み重ねで、以下のような記事につながったわけです。

ここ2年ほど、感染症の問題で、訪問を自粛してくれというような話も聞きました。それでも多くの人が訪れたとも聞きます。
人間も動物たちも平和に穏やかに暮らせるように、祈るばかりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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