バーおじさんの金言 Vol.1
ものづくりにおいて「0から1を生み出す」とはなんだろう。
ものづくりは、売り上げを伸ばすことよりも、芸術性(美意識やセンス)を磨くことを優先することが大切だ。
つまり、心に余裕がないと芸術的創造なんてできない。
海外メゾンの場合、デザイナーへの待遇として「インスピレーショントリップ」というものが与えられるらしい。世界中を旅することで、今まで感じたことのないものを思いっきり吸収して社会に戻る。だから心に余裕をもって創造に没頭できる。
では、それができないならどうするか。
外に出る。観察する。素晴らしい演奏を観て感動する。お気に入りのコーヒーショップに行く。人と話す。客観的な意見を「そうか」と腑に落とす。
当たり前のようだけど、人間的なことがとても大切だ。
それができたら、相手が必要としているものと、自分が心から作りたいものを掛け合わせていく。
そうやってセンスは磨かれていく。様々な経験の蓄積は個性となり、同じものは存在しなくなる。
そしていざものを作る時は、イメージしているものをできるだけ忠実に具現化させる。そこに妥協は許されない。
その結果が「0から1を生み出す」ということになると思う。
莫大な人件費や広告費をかけられるメゾンと比べてしまっては、そこに差があるのは当たり前だ。それを決して妬んではいけないし、いつかそうなれるようにモチベーションを保って精進すれば良い。
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