ティールコーチ

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ユングを詠む_(023)『意識と無意識』-『タイプ論』

『意識と無意識』-『タイプ論』から  極々当たり前のことを今回は取り上げる。意識と無意識について見つめ直して考察してみたい。 『タイプ論』では、すごくわかりにくい説明になっている。我流で簡単にしてみた。 意識とは:今、あなたがこのnoteを読んでいると言う状況を感じている・認識しているそれのことです。  私の場合は、目玉の奥から、おでこの内側に心的エネルギーが集中してる感じがする所があってそこに意識があると意識している。USSエンタープライズ号のブリッジのイメージがそこ

    • ユングを詠む_(022)『タイプ論-こころの羅針盤』

      『タイプ論』から『こころの羅針盤』について 先回は「『タイプ論』から『タイプの一般的説明(外向型)』」というタイトルで外向型の紹介と私の感想を書いた。すぐに対になる“内向型”の紹介に移ろうかと考えたが、図があった方がわかりやすかろうということで、“こころの羅針盤”というこころを構造化したモデルを紹介したい。 特に優越機能(MBTI®︎では主機能と呼ぶ)と劣等機能の関係、さらには補助機能との関係には“こころの羅針盤”を使うとイメージしやすくなると思う。 1.

      • ユングを詠む_(021)『タイプ論』から『タイプの一般的説明(外向型)』

        『タイプ論』から『タイプの一般的説明(外向型)』 『タイプ論』https://amzn.asia/d/2t5symt [3]の第10章『タイプの一般的説明』の紹介と感想の続きであるが、今回から何回か『外向型』の話になる。 1. イントロ 先回は、『一般的な構えのタイプ』、別名『一般的態度』 「外向(E; Extraversion)⇔内向(I; Introversion)」の話で、外向と内向の特徴を上げて終わった。 今回は、外向の特徴と外向の人の注意点(ネガテ

        • ユングを詠む_(020)『タイプ論』から『タイプの一般的説明(序論)』

          ユングを詠む_(020)『タイプ論』から『タイプの一般的説明(序論)』 『タイプ論』https://amzn.asia/d/2t5symt [3]の第10章『タイプの一般的説明』の紹介と感想になる。 先回も『序論』と表題がなっていて今回も『序論』で紛らわしいが今回は第10章の冒頭の『序論』である。 1. イントロ 先回の『序論』では関心の・リビドー(心的エネルギー)運動の・方向によって内向と外向を区別する。関心の方向とリビドー運動の方向が主体(自分)に向い

        ユングを詠む_(023)『意識と無意識』-『タイプ論』

          ユングを詠む_(019)『タイプ論』の序論、内向と外向

          ユングを詠む_(019)『タイプ論』の序論、内向と外向と補償 ◎気付き  リビドー・心的エネルギーの向かう先とか流れみたいなものを内向・外向の中にユングは見ているが、リビドー・心的エネルギーって物理的に計測するとどんなものなんだろうか? 1. イントロ 『タイプ論』https://amzn.asia/d/2t5symt [3]の内容に触れていこう。 まず、『序論』から。 目次は長いので本稿では省略。ユングを詠む_(018)『タイプ論』の読み方 をご参照方

          ユングを詠む_(019)『タイプ論』の序論、内向と外向

          ユングを詠む_(018)『タイプ論』の読み方

          ユングを詠む_(018)『タイプ論』の読み方 1. イントロ CGユングの『タイプ論』[3]を読んでいる、なかなか読破するには難解なので何回も読む羽目になっている(笑)。 と言っても区切りがついたと感じるので、そろそろ感想をたくさんあげれたらというところまできた。 で、この難解な本をどこから読んでいいのかわからなかったので、私の場合に読み進んで行きやすくなった経路を書いておく。と言っても私の場合であって違う読み進め方もあるはず。 最初は、序論から順番に読

          ユングを詠む_(018)『タイプ論』の読み方

          ユングを詠む_(017)『タイプ論』からMBTI®︎へ(2)

          『タイプ論』から『MBTI®︎』へ(2) 1. イントロ 『ユングを詠む_(016)『タイプ論』からMBTI®︎へ』では、CGユングが提唱した心理学的タイプの3つの次元について紹介した。 MBTI(The Myeers-Briggs Type Indicator)®︎では、4つ目の次元として、外界への対処のタイプ「判断(Judgement)⇔知覚(Perception)」という次元が追加される。 その説明を追加する。 それから、MBTI®︎は、Myers

          ユングを詠む_(017)『タイプ論』からMBTI®︎へ(2)

          ユングを詠む_(016)『タイプ論』からMBTI®︎へ

          『タイプ論』から『MBTI®︎』へ 1. イントロ ユング関連で何を書くか、2、3ネタがあって何について感想を書くか迷っていた。で、これにした。 1921年から本国で出版され日本では1987年に邦訳が出版された『タイプ論』(みすず書房刊) [3]関係に今回はしたい。 と言うのは、通称『MBTI ®︎; Mylers-Briggs Type Indicator』[1]としてユングの『タイプ論』は性格分析手法として応用されているので、基礎的原理・理論はどんなものか

          ユングを詠む_(016)『タイプ論』からMBTI®︎へ

          ユングを詠む_(015)『タイプ論』の用語定義

          ユング沼にハマった。 ユングの『タイプ論』[1]を読んでるが、本当に言葉の定義が丁寧というか深いというか難しい。 目次から拾うとこうだ。 例えばこんな用語が違う。 内向とか外向は世間的な意味とは違う。心的エネルギーすなわちリピドーがどこを向いているかを指す。 リピドーもフロイトの用語より範囲が広い。フロイトはエロスに関する今年か眼中になかったが、ユングでは心的エネルギーのことだそう。心的エネルギーとは心的な出来事の強さであり、その心理的価値である、 云々。詳細は[2

          ユングを詠む_(015)『タイプ論』の用語定義

          C.G.ユングを詠む(014)-『赤の書』:PS『死者への7つの語らい(1916)』から

          『死者への7つの語らい(1916)』から『赤の書』へ 「ユング自伝2」の付録として収録されていている『死者への7つの語らい(1916)』 の感想を、『ユングを詠む(008)』~『ユングを詠む(013)』に書いた。 感想を書いたものの、第Ⅴ章(012)から第Ⅶ章(013)はほとんど何を書いてあるのかわからなかった。 『死者への7つの語らい(1916)』はユングの死後に出版されたもので、生前の記録では書き直したいところがあったがその意志を実行できずに終わったと言う。 19

          C.G.ユングを詠む(014)-『赤の書』:PS『死者への7つの語らい(1916)』から

          C.G.ユングを詠む(013)-デーモン。人間。:『死者への7つの語らい(1916)』から

          『死者への7つの語らい(1916)』 『死者への7つの語らい』の邦訳は、「ユング自伝2」の付録として収録されていて、これはユングの死後に発表された著作になる。 今回はその第Ⅵ章デーモンと第Ⅶ章人間に関する感想メモになる。 繰り返しの前置きになるが、この第Ⅵ章と第Ⅶ章はユング自伝2付録Ⅴに入っていて、紀元後2世紀の初期に実在したグノーシス派の教父バシリデスが、エルサレムから帰ってきた死人たちに教えを説く形式で書かれている。 河合隼雄著「ユングの生涯」によるとこうある。

          C.G.ユングを詠む(013)-デーモン。人間。:『死者への7つの語らい(1916)』から

          C.G.ユングを詠む(012)-教会と共同体:『死者への7つの語らい(1916)』から

          『死者への7つの語らい(1916)』 『死者への7つの語らい』の邦訳は、「ユング自伝2」の付録として収録されていて、これはユングの死後に発表された著作になる。 今回はその第Ⅴ章、”教会と共同体”に関する感想メモになる。 繰り返しの前置きになるが、この第Ⅴ章はユング自伝2付録Ⅴに入っていて、2世紀の初期に実在したグノーシス派の教父バシリデスが、エルサレムから帰ってきた死人たちに教えを説く形式で書かれている。 河合隼雄著「ユングの生涯」によるとこうある ◎ユング自伝付録

          C.G.ユングを詠む(012)-教会と共同体:『死者への7つの語らい(1916)』から

          C.G.ユングを詠む(011)-神と悪魔:『死者への7つの語らい(1916)』から

          『死者への7つの語らい(1916)』 『死者への7つの語らい』の邦訳は、「ユング自伝2」の付録として収録されていて、これはユングの死後に発表された著作になる。 今回はその第Ⅳ章の感想メモになる。 この第Ⅳ章はユング自伝2付録Ⅴに入っていて、2世紀の初期に実在したグノーシス派の教父バシリデスが、エルサレムから帰ってきた死人たちに教えを説く形式で書かれている。 河合隼雄著「ユングの生涯」によるとこうある。 ユングの心理学的基盤が完全に出来上がったものと評されるので、この

          C.G.ユングを詠む(011)-神と悪魔:『死者への7つの語らい(1916)』から

          C.G.ユングを詠む(010)-至高の神:『死者への7つの語らい(1916)』から

          明けましておめでとうございます。 元旦早々の投稿が何か清々しく感じる。 今年もユングを読みながら、ユング心理学を底にした経営手法や漫画・アニメの深掘りに進んでいきたい。 それでは、昨年末の続きにいく。 『死者への7つの語らい(1916)』 『死者への7つの語らい』の邦訳は、「ユング自伝2」の付録として収録されていて、これはユングの死後に発表された著作になる。 今回はその第Ⅲ章の感想メモになる。 この第Ⅲ章はユング自伝2付録Ⅴに入っていて、2世紀の初期に実在したグ

          C.G.ユングを詠む(010)-至高の神:『死者への7つの語らい(1916)』から

          C.G.ユングを詠む(009)-神は死んでいない:『死者への7つの語らい(1916)』から

          『死者への7つの語らい(1916)』 『死者への7つの語らい』の邦訳は、「ユング自伝2」の付録として収録されていて、これはユングの死後に発表された著作になる。 今回はその第Ⅱ章の感想メモになる。 この第Ⅱ章はユング自伝2付録Ⅴに入っていて、2世紀の初期に実在したグノーシス派の教父バシリデスが、エルサレムから帰ってきた死人たちに教えを説く形式で書かれている。 河合隼雄著「ユングの生涯」によるとこうある。 ユングの心理学的基盤が完全に出来上がったものと評されるので、この

          C.G.ユングを詠む(009)-神は死んでいない:『死者への7つの語らい(1916)』から

          C.G.ユングを詠む(0085)-Pre神は死んでいない:『死者への7つの語らい(1916)』から

          ユング自伝付録Ⅴ、Ⅱ章の感想を書いているが、テーマがテーマだけに超長文になりつつある。 こんな始まりですからね。 私の感想の着地点はこんな感じになりそうとメモ的な投稿。 noteのシステムが「何か投稿してよ」とe-mailしてくださるので、それにお答え致しましたよ。 ****************************************************************** 着地点(案); 神は死んではいない。神をどう捉えるか次第だが。 結論から

          C.G.ユングを詠む(0085)-Pre神は死んでいない:『死者への7つの語らい(1916)』から