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潮騒リフレッシュ

最近、海に行きたいと思うことが増えた。
周りからすると職場がみなとみらいなので目と鼻の先が文字通り海。
ゆえに「何言ってんだ?」みたいなリアクションをされる。
でもわしが行きたい海じゃない。
みなとみらいはコンクリートに囲まれているから海なのに閉塞感がある。
遠くに見えるのは水平線じゃなくて京浜工業地帯の無機質な景色ばかり。
聞こえてくる波音も護岸に叩きつけられるせいで
ダッパンダッパンと昔の洗濯機みたいで風情がない。
港だから仕方ないんだけど。
それでもやっぱり人工物に押し込められた海は何となく圧迫感を覚えるので眺めるにしてもタバコ一本ふかしているくらいの時間が限界。
すまんね、横浜港。
同じ港でも空港なら飽きずに見てられるんだけどね。

わしが求めてるのはぼんやりと砂浜に行って適当な岩とかに腰を下ろして潮騒をずーっと聞く。
水平線の遥か遠くを進む船を見つけてみたり、
綺麗な貝殻やシーグラスを探してみたりする。
(余談ですが桜貝がめっきり減った気がします…)
暖かい季節なら波打ち際で靴を脱いで両手でブラブラ持ちながらくるぶしくらいまで入ることもある。
これは特に素敵なおねいさんがやると絵になると思う。
けどおぢさんもやってます。
だって波打ち際近くに靴が揃えておいてあると何か不吉な感じがするので…(汁)

前はおにぎりとか買って潮騒をBGMに食べていたけど最近はとんびがピーヒョロロと輪を描いていることが多いので先に食事を済ませるかカロリーメイトを一本丸ごと口に入れてとんびの目を欺く。
わしの口は横に広がるのでカロリーメイトなら閂を噛み砕く妖怪のように食べてしまうのです。
これなら見えていたとしても奪えまい。
…まぁたまに口の中がパッサパサになるのでむせるけど。

こうして数時間、海で過ごすようになったのは31歳くらいからだ。
まず失業してお金がない。
メンタルもどーんと落ちている。
人混みには行きたくない。
そんなときに浮かんできたのが海だった。
平日の昼間なんて地元の方が散歩してるくらいだし
海岸は広いので1人になるのも簡単だった。
波打ち際で遊ぶ親子連れの微笑ましい姿にほっこりしたり、砂浜ではしゃいでいるうら若き乙女の集団を遠い目で見てみたり、いい感じのカップルを見て
「俺だって結婚してるもんね!」と心の中で無駄に張り合ったりしながら時が過ぎていく。
当時はフィルムカメラに青の発色がいいSolarisというフィルムカメラを詰めていたから空を撮ったり海を撮ったり。
そんなことをしながら将来の不安を先送りしていた。

受診が午前中の早い時間だったときは江の島や小田原まで足を伸ばして海でぼんやりしたこともある。
だいたいそういう時はカバンに相棒のバブというぬいぐるみが入っているので実は男二人旅だったりする。

バブ。いつも微笑んでそばにいる。

たぶんわしはメンタルが落ち気味だったり疲れてくると海が必要になる。
潮騒と穏やかな時間で頭の中をすっからかんにしたいんだろうな。
ってことはこれを書いてる今も海が必要なのかも知れない。
ちょっと行ってこようかな。
ダダも連れて。
ちなみにダダは海だとこういう目に遭う。

ソフビは水洗いできるので便利(そこじゃねーよ)

暑くなってからだとキツいし…というかざっぱーんと飛び込みたくなるのできちんと支度をして行きたい。

今度は久しぶりにカミさんと海に行くのもいいかも知れない。
砂浜で愛の言葉を囁きあう…ことはしないけど、
色々あったねぇ…海は久しぶりだねぇと波平とフネみたいな会話をするのはなかなか良いものです。

ん〜…どうせ行くなら宮崎の海がいいけれど。
今年はちょっと難しいかなぁ…行きたいなぁ…青島…
仕方ないから近場の江ノ島あたりで我慢しとこう。
まぁ…思い立ったら海に行けるってのは利点です。

こうやって心を落ち着かせる場所があるかないかは本当に大事なことだと思う。
よし、天気が良い日を見つけていってくるかな。

まぁどこかの海で黙々と貝殻拾ってるおぢさんを見つけたらそれはわしかもしれないので放っておいてください。

つーことで…
お決まりのアディオース!

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