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歴史読書記録、歴史メモ

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#江戸時代

『山本七平ライブラリー⑥ 徳川家康』文藝春秋、1997年

家康の特徴
本質的に武人であり、武勇に秀でていた。加藤清正も認める。
野戦の指揮が得意
1 指揮官であること
2 統治能力と統率力
3 財政能力

武家諸法度
一 文武弓馬の道、専ら相嗜むべきこと。
文武弓馬之道専可相嗜事、左文右武、古之法也、不可不兼備矣、弓馬是武家之要枢也、号兵為凶器、不得已而用之、治不忘乱、何不励修練乎

【外交】
家康は朝鮮との講和に熱心であったが、それは朝鮮の仲介で明と貿

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荒野泰典編『日本の時代史14 江戸幕府と東アジア』吉川弘文館、2003年

7~181ページ部分からのメモ

・明や朝鮮との講和の重要性を理解し、実践していったのが家康。他の五大老は自国の経営に専念しようとし、外交の意識がなかったのではないか。
・東南アジア諸国への書簡が送られた目的は
①正式なルートで紛争を外交的に解決すること
②私的な貿易に公的な性格を持たせ、貿易ルートを安定化させる
→朱印船制度の創設

・当時の国際社会が日本に求めたことは、倭寇などの禁圧や統制。徳

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町田明広『攘夷の幕末史』講談社現代新書、2010年

・江戸時代とは、徳川公儀体制のもとで、東アジア華夷思想に基づく、「東夷の小帝国」を形成し、「鎖国」(海禁)政策を貫いていた時代。明や清のシステムの枠外に日本を位置づけ、接近する外国船を追い払う。
・日本と朝鮮とは対等な関係であるはずが、徳川幕府は朝鮮と琉球を朝貢国と認識していた。このため、幕末から明治期の征韓論の元になり、朝鮮をめぐる覇権争いによって日露戦争が生じた。
・海禁とは、私的な海外渡航や

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