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APOTHIA IF

私の趣味のひとつに、香水集めがある。雑貨屋さんで買ったものや、キャラクターイメージ香水、性格診断で作るオリジナル香水、ブランドの香水など合わせて20本以上ある。香水をつけるのは休日だけなので、一向に無くならない。それでも私は香水を買う。香りによって、強い気持ちになれたり、やさしい気持ち、新鮮な気持ちになれる。一歩踏み出す勇気をくれる。私に寄り添ってくれる。自分のことが好きになる。気分によって洋服を変えるのと同じように、香りを変える。

何年もずっと気になっていた香りがあった。APOTHIAのIF。その香りのルームスプレーを2ヶ月ほど前に手に入れた。花、白、可憐、繊細、強い、脆い、優しい   そんなイメージの香り。ワンプッシュしただけで、その香りの虜になった。ルームスプレーは香りの持続力がほぼないのが残念に思っていて、つい先日パルファムを購入した。その香りを買うまで、香水は、私+香りだった。けれど、IFを纏った瞬間、それは私になった。私の香りだった。肌に溶け込んでいくような感覚。仕事のある日は香水をつけていなかったけど、IFはつけれる。きつさはこれっぽっちも無い。酔いもしない。
ありのままの私でいたい時につける香り。
ロールオンタイプと、ボディローションもあるのでそちらも買おうと思う。


話は変わってAくんとの進捗を報告する。
3回目のデートは月末。その前に夜ご飯に行った。また私から誘って。3回目で、1ヶ月以上会ってないのに話が弾んだ。LINEをしているからだろうか、久しぶりの感じがしない。カウンター席に通された。ご飯が来るまで、Aさんは私の方を見て話してくれる。アイシャドウをつけていないのに目がキラキラしている。なんでか眩しい。ご飯を食べたあとは、お喋りしたりドライブしたりお散歩したり。3時間があっという間。Aさんは1時間寝れれば充分と言うけど、私はちゃんと寝ないと仕事にならないので解散。寂しい。さよならしたくないって言いたい。お互い社会人、大人だからと思って我慢した言葉、次会う時言ってみようか。言ったら関係が終わりになるのだろうか。

お散歩中、ちょっとつまずいて転けそうになった時、Aさんが手をぎゅっと握ってくれた。その時は転けなかった事に安心して何も思わなかったけど、今振り返って胸がぎゅーってなる。歳下だけど、しっかり守ってくれた。高校の頃のフォークダンス以外で男の子と手を繋いだことなんてない。

一緒にいると落ち着いて、癒されて、無理に頑張らなくていい。たぶん、きっと、好き。かなり好き。

その日から、敬語がなくなり名前の呼び方も変わった。ちょっと進展があったようで嬉しい。そして怖い。1年前の男もそうだった。お互いうちとけて、敬語もなくなって、ちゃん付けで呼ばれて。友達にしか思えない、と言われた。怖いよ。

今はまだ楽しいからこのままで。
苦しくなったら、友達のままは嫌だと言ってみようか。


健闘を祈ってほしい!