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森秀樹『ビジャの女王』第3巻読了

ラジンの父フレグによりバグダードは陥落、オッド姫の父ハマダン王は拘束され、「知恵の館」焼き討ちに涙する宰相ジファル。

彼のジキルハイド的振れ幅が何気にストーリーの良いアクセントになっていて面白い。

オッドの兄ヤヴェ王子はいわゆるドラ息子、ビジャロマ会議で王位に就けぬと知るや妹を誘拐させるほどのクズっぷり。

第二の墨者モズは無類の匂いフェチで、靴の残り香から姫の行方を文字通り嗅ぎ当てる変態もとい能力者。

ラジンは従妹クトゥルンにあっさり捕われ、物語は更に混迷の彼方へ。

あとヒバァと墨蝗のコンビがいい味出してる。

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