青空文庫新着分より国枝史郎「沙漠の美姫」と「人間製造」を読了

いずれも短編。

前者のタイトルである沙漠の美姫とは王昭君を指す。

匈奴に嫁いだ悲劇の美女というパブリックイメージを覆し、想像の世界で強かな美姫と戯れる実験作。


後者はふとした弾みで真夜中の建物に迷い込んだ一人のしがない労働者が体験する、悪夢めいた怪事件を描いたミステリアスなSFホラー。


昨日読んだ久生十蘭と比べると、その変格っぷりが際立っている。

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