青空文庫新着分より国枝史郎「西班牙の恋」読了

「闘牛」同様スペインが舞台。
二人の青年による色恋沙汰からの確執が、事件発覚の段になって不意に妹の日記という体裁へ変わり、その妹宛に届いた探偵からの手紙で終わるという変則的な内容。
執筆の途中で思ったより長くなりそうだと判って、より簡潔にまとめられる手記形式に変更したのかな?
とはいえ実際に読んでいると、魅力的な謎の提示方法として巧く書けているのは流石。
トリック云々を論うよりも、遠い異国の雰囲気に酔い痴れて物語を純粋に楽しみたいところ。

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