青空文庫新着分より橘外男『亡霊怪猫屋敷』読了

『陰獣トリステサ』「仁王門」「蒲団」と、それぞれ作風の異なる三作を読んできたが、今回はタイトルからも判る通り化け猫による怪談もの。

第二部に当たる過去編がメインで、しかもかなり長い。

というのも祟られる側の左近将監が間庭無念流の太刀使いで相当腕が立ち、祟る側たる怪猫の眷属郎党を数匹返り討ちにしているのだ。

鍋島の化け猫VS悪の剣豪みたいな感じか。

タイトルの変遷も面白い(山茶花屋敷物語→怪猫屋敷→1958年(昭和33年)映画化に合わせて現行タイトルに)。

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